空色の明日
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2002年05月13日(月) ノンポリ

さっきTVでやっていた、
「中国の日本大使館での出来事を見た日本人のコメント」
門の中まで入っている亡命者を引きずり出す警官の映像を見て
関西のおばちゃんが「かわいそうやー、かわいそうやー」連発していましたが
まぁ、それしか言えないだろうねぇというかんじです。
なんてアホなコメントやねん!と思いつつもそれしか現代の日本人には
言えないだろうなぁと。

「命懸け」の現場に遭遇したことがある日本人なんて、もう今は半数も
いないに違いないのですから。

私もあの映像を見た時、「これはなんとコメントするべきなのだろう」と
ものすごく考えましたが具体的に何も言えないのがいかにも日本人らしいなぁと
我ながら苦笑いでした。

関西のおばちゃんの他に戦後満州から帰国した経験のある人が
「思い出します」と言っていたのを聞いてはじめて少しだけだけど
「命懸け」が伝わってきました。
その人が住んでいた場所と私の母が生まれた場所が同じだったからです。
以前にも書きましたが私の母は1歳で満州から帰国しました。
祖母が母と2人の姉の3人を連れて命からがら国外脱出した話を
何度も何度も聞かされていたので、その街の名前を聞いたとたんに
人から「追われる」「逃げる」ということの恐ろしさが沸き起こってきました。

亡命した人は国という大きなモノから逃げ追われたわけです。
そのとてつもなく大きな敵からあと1メートルで逃げ延びられたと言うのに
彼等はそれを果たせませんでした。
国へ送り返されたら彼らはどうなるのでしょう。
目をそむけたくなる事実です。
今回の日本の決断はどっちへ転んでも批判されるでしょう。
今まで日本がスルリスルリとかわしてきた様々な出来事。
何事も正面から直視せずかわしてきた出来事。
今回はさすがにかわすことはできないでしょう。

あのニュースをみて何か答えを出せた日本人が、さて何人いるでしょうか。
日本政府がどのように対応したとしても、「私はこう思う」と答えられる
日本人にならなければ「ノンポリ日本人」のレッテルは
ますます上から貼り付けられる一方です。
スルリとかわせなかった今こそ、自分の答えについて考えるべき時ではないでしょうか。
安藤も今回はちゃんと答えを探してみます。


安藤みかげ