空色の明日
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2002年05月03日(金) 魔女

私の友人に魔女がいる。

ご存知の方も多いだろうが魔女は本当に存在する。
薬草や地球のシステムに詳しい人のことを魔女とイギリスでは言うらしい。
日本にも似たようなものはあるけれど。

私の友人の魔女は薬草とツボとワインに詳しく英語とベトナム語が話せて
髪は黒々としたスパイラルで目がギョロリと大きく、ジ・ジリを着ている
どこからどうみても魔女らしい魔女だ。

家で石鹸からシャンプーから化粧品にいたるまで全て怪しげな
台所で作っているし、朝に弱く夜は何時まででもワインを飲み干す
パワーを持っている。

私が体調を崩せば香りの処方箋をFAXで送ってきてくれたり
マッサージをしてくれるし、家に遊びに行けば大鍋にグツグツと煮た
怪しげな(?)でもすごく美味しいスープをいつもご馳走してくれる。

でも魔女はひとりぼっちだ。
家族に先立たれて大きな家に一人で暮らしている。
だから魔女はパーティーが大好きだ。
週末毎に誰かしら彼女の家に集まっては酒盛りしている。
でも彼女は次の朝一人で起きて一人で仕事へ向かう。(魔女だけど会社に勤める)

そんな魔女と年に数回旅をする。
これといって遠いところではないけれど、魔女も私もクタクタに疲れた頃に
どちらともなく「いいところをみつけた」と連絡する。

魔女は最近疲れている。
昼のお仕事が大変らしい。
私もとうとうぶっ倒れた。
それを予測していたかのように今月末魔女と旅にでる約束をしている。
瀬戸内海の、小型魚の美味しい小さな島だ。

もちろん魔法のほうきで行くわけではないけれど、魔女との旅はいつだって
行き当たりばったりで、だけどなんだかとても幸せな気持ちになる。
きっと私は魔女にはなれないけれど、魔女はずっと友達だと言ってくれる。
私は魔女に何もしてあげられないけれど、魔女のそばにずっといてあげることが
魔女は嬉しいみたい。
魔女はさびしがりなんだな。


安藤みかげ