空色の明日
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昨日宝塚に行った時に新しく出来たフレンチのお店で お昼を食べました。 OPENして3日目とは思えぬすばらしい店でした。
関西では今、またフレンチががんばっています。 バブル期にフレンチのお店が続々と登場し、その後 イタリアンブームの影に潜んでいましたが、とにかく 「高い」というリスクを解消することで関西の フレンチは今、巻き返しをはじめています。 元々大阪や神戸には有名なシェフが何人かいて、そこで 修行をした人たちが丁度独立をはじめる時期であり、 この不景気の時代、いろいろアイディアを駆使して 低コスト化をはかり、今では3000円前後で立派な フルコースディナーを食べさせるようなお店が (しかもお味も抜群)しのぎを削っています。
いい料理っていうのは全部食べ終わって「美味しかった」と 言えるようなバランスのとれた料理を言うと思います。 食べる事が趣味の私は、お勤め時代お給料の殆どを食に 費やしていたので神戸の有名なフレンチはほぼ制覇していました。 やっぱりいい店といわれるところは味もボリュームも 『出すぎず引っ込みすぎず』だからといって個性はちゃんとある。 hanako west今月号の「おいしい店グランプリ」に 輝いたフレンチの店は、うちの近くにあるんですが (つまり大阪の下町にあるということです)カウンターだけの 10席しかないほんとに小さな店です。 シェフと助手が1人、たった2人でやっている店ですが 無口なシェフが味とコストだけで勝負している店です。 みんなほんとによく鼻がきくなあ・・あんな店がグランプリなんて。 いまやフレンチは記念日だけに行く店ではなくなっています。
昔、本好きの友人に教えてもらった本で 海老沢泰久の『美味礼賛』(現在文春文庫でも出版)という 作品があります。 大阪の辻調理師専門学校の創設者 辻静雄氏の生涯を描いた ほぼノンフィクションです。 辻静雄氏はあのTV番組『料理天国』のコーディネーター でもあり、日本のフレンチ界の先駆者でもあります。 子供の頃から私にポアレだのフランベだのアメリケーヌソース だのといった料理用語やテーブルマナーを教えてくれたのは この人だといっても過言ではない・・・。 今、こうして私たちが関西でフレンチを気軽に普段着で 食べていることをあの世で辻先生は微笑みながら眺めているのだろう。
安藤みかげ
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