空色の明日
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友達の結婚披露パーティーに行ってきた。 私は新婦の高校時代の友人席だったんだけどちょっと離れたテーブルに 見覚えのある女性が座っていた。
あの花のような笑顔・・・そうだ!ちづるちゃん! 小学校3年の時同じクラスだったちづるちゃん。 クラス1、学年1かわいくてスポーツ万能で勉強ができたちづるちゃん。
私は当時彼女に憧れていた。 体が弱くてやせっぽっちで2月生まれだからチビでのろまだった私と違い 彼女はそんなに素敵なのに気取らず優しくて素直でとてもいい子だった。 彼女と仲良くなりたくて話しかけたら「うちに遊びに来ない?」と誘ってくれて、 はじめて二人きりで遊んだ思い出が未だに私の胸の中に残っていた。 同級生の名前なんて半分以上すぐ忘れてしまうような私だけれど 彼女のことはフルネームで覚えているほど憧れていた。 自分の子供にはちづると名づけようと思っていたぐらいだ。
でも私は5年生で転校してしまったし、今の私は当時の面影なんて これっぽっちも残っていないくらい変わってしまった。 (背が伸びお化粧を覚え体は丈夫になり少ししたたかになった) きっと彼女は覚えていないだろうと思ったが新婦に話して声をかけてもらった。
ちづるちゃんはちっとも変わってなかった。 あいかわらずの美しさで私にいろいろ話しかけてくれた。 彼女は結婚し子供もいるという。 でもあの優しい声と美しい言葉とパーッとあたり一面に花が咲くような 華やかな笑顔は全く変わっていなかった。
「ああ、こんな素敵なちづるちゃんと結婚した旦那さんはなんて幸せ者なんだろう」 と心の中で思った。 私は花のような女性が好きだ。 微笑むだけであたりが輝くようなそれでいて清楚な人。 私はにわか雨のような女。 ザーっと現れてダダダーっと降ってサッと消えていく。 あの頃からこんなに憧れているのに花のような人には全然なれない。 でも今日ちづるちゃんに会ってわかった。 花のような人は子供の時からやっぱり花のような人だ。 私がどんなにがんばってもなれないものはなれない。 ああ、できることならずっと眺めていたかった、ちづるちゃん。
花嫁さんには悪いが今日はちづるちゃんに会えたことが一番心に焼き付いている。
安藤みかげ
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