空色の明日
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髪を切りました、ちょっとだけ。 私の髪を切ってくれてる大根田さんという人はどうも有名な人 らしく芸能人も切るしショウをやったり講演したり 結構休みの日は日本中を飛びまわっているらしい。 もしかしてこれってカリスマってやつかしら。
私が初めて切ってもらったのは10年前。 だからその頃はまだ有名でもなんでもなかった。 私が彼にずっと切り続けてもらってるのはいつも私を 驚かせてくれるから。 斬新でかつ上品に仕上げてくれる。 だから私はあえていつもお任せにする。 (っていうか注文つけてもあんまり言う事を聞かない)
この人の美容院では、まず行ったらガウンに着替える。 だからどんなにいい服着ていってもスカートがしわになることも 髪がつくこともない。 「なーんかすごいとこいってるんじゃないの?」って思うでしょうが 近頃高騰してるカット料金から考えればさして変わりない。
店内は2フロア分の高い天井で洗練されてる。 そんなところでお気に入りの髪型を仕上げてもらって店を出た時には 憑き物でもとれたように心のアカまでカットされた気分。 だから自分で「最近ちょっとたるんでるわ、私」って思うと 髪を切りに行く。 エステもマッサージも行かない私には唯一の贅沢。
震災の時、神戸にあった彼の店も水道が止まって、しばらく大阪に 間借りして営業していた。 その時、大勢の神戸の人がそこまで髪を切りに行った。 遠いのにみんな気分をかえたかったのだろう。 出る時にはみんな晴れ晴れした顔だった。幸せの顔。 その時に「お土産に」とみんなに配っていたオリジナルのTシャツ。 胸には「Happiness on Happenings」と書いてあった。
安藤みかげ
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