紫
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あの年と同じ、暑い1日になりました。
痛いくらいに照りつける日差しに、心がきゅうっとうなります。
ちょっと早く起きて、ほんの少しだけ掃除。
「きょう」の準備をするのは今年で5回目になります。
去年までは、遠くからやってくる友といっしょに、朝から買い出しに行ったり、写真をプリントしたり、友を迎えに行ったり、ちょっと温泉に行ったり……と、まるでいつも何かをしていないと、きょう1日が過ごせないかのように、用事をどんどん作り、あーだこーだと友と相談しながら準備を進めていました。
でも、今年は私に予定があり、準備ができません。
なんだか、いつもと、違う夏。
それでも、できるだけ早く帰り、夕方の準備には間に合いました。
よかった。
暑い暑い夏の1日。
しかも、平日にもかかわらず。
たくさんの仲間が「彼」を慕って集まりました。
きょうは「彼」の命日です。
「おーー、久しぶり!」
「いま、何やってんの?」
仲間同士のそんな会話が繰り広げられるなか、親戚の法事に訪れたようなどこか心地のいい感覚にとらわれました。
今年、初めてバイクで北海道を旅した夫妻が言いました。
「あいつが語っていた景色が、そのまま、そこにあった」
このひとことで、どれだけ多くの旅人が、北の大地に思いを馳せたことでしょう。
彼が熱く語ったあの景色が、あの風が、静かに呼び起こされ、そして感覚として残っていきます。
生きて、いるんだな。
彼は、人の心のなかで、じっとなんかしていないんだ。
あちこちを旅して、そして出会った人たちに語りかけているんだ。
暑い夏の始まりです。
さぁ、旅に、出よう。
おやすみ。
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