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紫 |MAIL

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2007年04月01日(日) やく

そのとき。
私は言いました。

「『なし』でお願いします」

いよいよ父の意識がなくなり、主治医に「人工呼吸器」を装着するか否かの最終的な選択をせまられたとき……。

母と相談のうえでした。
でも、最後の決断は、私にまかされました。

人工呼吸器をつけて1〜2週間、延命しても、インフルエンザの薬物で弱りきった腎機能が回復することはありません。
肝機能もかなり低下しているため、透析もできません。
インフルエンザなんて、院内でうつされたのに……。

たとえ、呼吸機能が回復したとしても、父は「尿毒症」に苦しむのでしょう。
それなら……。

「………『(人工呼吸器)なし』で、お願いします……」

とめどなくあふれる涙のなか、私の決断は正しかったのか。

いまだに、私はわかりません。
「尊厳死」という言葉が私の心の支えにはなっているけれど、果たして、父は「尊厳死」だったのか。

「しんどい?」の問いに首を横に振った父を、そして、そのときの母を、私は、一生忘れることはありません。

そして、私の決断の時の気持ちを、私は、忘れてはいけないのです。


いつか、少しでも「そんな人たち」の「役」に立てるように。


おやすみ。


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