紫
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小学校のとき、バスで行く遠足がいくつかありました。
車にひどく酔う私は、あまり楽しい思い出がありません。
いつも悲壮な顔をしているか、バスの席を2つ占領して横になっているか、です。
そんな私を元気づけようと、みんなでマイクを回し始めて歌を歌い始めました。
もちろん私にも回ってきます。
歌うと車酔いを忘れるとかなんとか?
音痴な私は、人前でマイクで歌うなんてもってのほか。
しかも、当時からテレビを観ない子どもだったため、流行りの歌謡曲なんてまったく知りません。
みんながトシちゃんとか聖子ちゃんの曲を熱唱しているなか、私にもマイクが回ってきました。
「………、♪こんぴらふねふね おいてにほあげて しゅらしゅしゅしゅ〜」
なんと、民謡を歌ってしまいました。
民謡だとみんな知らないから、音痴でもわからないと思ったのです。
我ながら渋い選択。
でも、これが功を奏してか、バス酔いから解放されました。
緊張するといいのかも?
元気になった私に、またまたマイクが回ってきました。
えーーっ。
もう知っている民謡、ないし。
う〜ん。
う〜ん……。
「♪人に 聞かれりゃぁ お前のこ〜とを〜〜」
なんと、演歌「花街の母」を歌ってしまいました。
しかも語りつきで。
父に連れられて行っていたスナックのママさんが、いつも歌っていたのを思い出したのです。
バスの中は大爆笑。
でも、もう二度とマイクは回ってきませんでした。
ほっ。
作戦成功。
おやすみ。
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