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2004年11月14日(日) 祖母

16歳になってから、祖母との二人暮しが始まりました。
いくら近所に住んでいて、しょっちゅう会っていたとはいえ、かなりぎくしゃくした生活でした。
いつもイライラして、口を開けば八つ当たり。
口をきくこともあまりなく、いらいら、いらいら。

生活パターンが違いすぎたこともあるけれど、今までの生活が、もう戻ってこない、ということに、いらいらしていたのだと、今は思います。

祖母との暮らしに慣れるまで、約3年。
慣れたかな、と思うころ、私は進学のため東京に行きました。

祖母と暮らした家を出る日。
冷たすぎる春雨が降っていました。
祖母とちょっとした口げんかをしたまま、家を出た私。

曲がり角で、ふと振り返ると、小さくなった祖母がまだ玄関に立って私を見送っていました。

大きく手をひとふり。
祖母も右手を挙げてひとふり。

あふれでる涙を、もう止めることもなく、祖母に「ありがとう、ありがとう」を心のなかで繰り返しました。

いつの間にか、「家族」になっていた祖母。

今は、老人ホームにいる祖母に、私はなかなか会いにいけません。
かなり痴呆が進んでいるため、娘たちの顔をみてもわからないそうです。
私は…?

なんだかショックを受けるのが怖くて、ここ数年、会いに行けません。
今月、誕生日を迎える祖母。
一度、会いに行ってみようか、と思います。
なんといっても、「家族」ですもんね。


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