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紫 |MAIL

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2004年07月24日(土) 長い1日

「彼」と「彼のいた場所」を愛する人たちが、集まりました。
去年と同じ場所に作られた祭壇。
壁のあちこちに貼られた彼の写真。
そして、その写真を静かに見てまわる人たち。

今日は、彼の三回忌です。
1時間のていねいなお経のあと、彼と親しかった友が、彼について語ります。
彼との思い出を語る人、その「とき」の悔しい気持ちをあらわにする人、それからピアノとギター、そして、久々に書いた彼への手紙を読む人。

今日の司会進行役は、彼の妹が務めます。
涙をこらえながら、慣れない司会をする彼女を、数十人の参会者があたたかく見守ります。
そのあたたかさを感じるたびに、何度も胸がつまり。
とめどなく涙がこぼれ。

最後に、彼女の手から「勿忘草(わすれなぐさ)」の種が配られました。
「彼を忘れないで」という気持ちと、それから「新しい命」が彼の家族から託されました。
「Forget me not」という英名をもつ花の花言葉は「私を忘れないで」。

今日、その瞬間から、勿忘草という花が、ここにいる人たちにとって、とても意味のあるものになったことは言うまでもありません。

最後に「見上げてごらん夜の星を」をみんなで大合唱。
夜の星を見上げると「彼」がいる、勿忘草のなかに彼がいる、この店のどこかに、そしてみんなの心に「彼」がいる。

そんなあたたかい夜は、いつまでも続きます。
彼のぶんまで…、いえ、心のなかの彼といっしょに、彼が好きだった曲を聴き、語り、そして笑顔。



それでも、私はやはり何度も胸がつまり、途中でその場を抜けました。
日記を書きながら、彼への手紙を読んだ人の言葉を思い出しました。
いつも、彼はその言葉を、手紙の最後に書いていたとか。

「旅の空で会いましょう」

いつか、どこかの旅の空で。
どこかで会えるような、そんな感覚になるこの言葉。
いつか旅先から手紙を書くとき、彼を思い出しながらこの言葉を書いて送りたい。
それが、彼と「会う」ための、ひとつの方法なのかもしれない。

だからこの言葉、使ってもいいよね?

星は見えないけれど、夜空のムコウにそう語りかけながら、長かった1日が終わっていきました。

おやすみ。


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