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紫 |MAIL

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2004年04月03日(土)

私の「桜」は、なんといっても中学校の「桜」でしょうか。

3歳のときに、中学校の前に引っ越しました。
校門から校舎までのスロープの両側に、桜の花が植えられています。
毎年、見事なほどに、花を咲かせます。
もともと、自衛隊所有だったその土地の一部を、中学校と幼稚園に分け与えられたそうです。
歴史はかなり古く、元・爆薬庫などもあって、「地雷踏み探検」と称して、近所の仲間と遊んでいました。
もちろん、地雷なんてありません。

それから、ずっと2歳上の兄と私は、毎年、その中学校の桜を見て育ちました。

3月の終わりになると、当たり前のように咲くその花の名を、「桜(さくら)」と覚えたのは、いつのことでしょう。

見慣れた桜のなかを、遊びなれた校舎に「生徒」として入学した日を、私は忘れません。

よじのぼって遊んでいた桜が、こう語りかけていました。

「今日から、よじ登っちゃダメ。中学生なんだから」

泣きたくなる気持ちをせいいっぱいこらえて、中学生としての正門をくぐりました。

桜と話をしたのは、それが最後。
毎年、花は咲いてくれるけれど、「みんなの桜」になってしまった桜。

それでも、私のなかでは「とっておきの桜」です。


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