紫
|MAIL
目次|過去の日記|未来の日記
19歳のちょうど今ごろ、ちょっと大きめのパジャマを作っていました。
「手芸」好きの母の影響か、私も小学校のころから何かと「手作り」の小物を母に教わりながら作っていました。
12月下旬に入ってから、パジャマ作りを思い立った私は、まず手芸の本を買い、デザイン学校に行っていた友からミシンを借り、新宿の手芸屋さんで黒いコットンの布とミシン糸、バイヤステープを買ってから、いざ作成!
久々の「手芸」に悪戦苦闘。
ミシンを貸してくれた友の家に行き、友の力を借りながら、ようやくできあがったのが24日の夕方。
「ギリギリ間に合った……」
そう、これは私の「生まれて初めての告白」のためのクリスマスプレゼントだったのです。
急いでラッピングをして、意中の彼のいる店に行きました。
営業時間に少し入ってしまいましたが、どうしてもすぐに渡したくて、相手の都合も考えずに、店に電話。
「今から、ちょっと行ってもいいですか」
「え、今、仕事中だから…」
「…あ、わかりました…」
たったそれだけのことなのに、「恋の終わり」と思った私。
ほかの日に出直せばよかったものを、もう「嫌われた」と思い込んでしまいました。
「告白」の「こ」の字も言葉にしていないのに。
そのあと、私はバイト先に行って、おいおいと泣き、予定されていたクリスマスパーティーもドタキャン。
そのあとのことは覚えていないけれど、明け方になってから近所に住む友が心配して、家に電話をかけてきてくれたことを覚えています。
いろんな人に迷惑をかけたあの日。
わがままだったなぁ、と思います。
「大失恋をした」とそのときは、思っていたのですが、そのあと、何度も何度も「大失恋」を繰り返すのでした。
「恋」はいつでも新鮮で、「失恋」はいつもこの世の終わりと思えるくらい悲しすぎる。
だからいつも「大失恋」なのでしょう。
そのときの「パジャマ」は、半年後に箱から出されて、私のお気に入りのパジャマになりましたとさ。
懐かしい懐かしい思い出です。
目次|過去の日記|未来の日記