紫
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十数年前の話。
友といっしょにバイクで伊豆にツーリングに行きました。
帰り道にどしゃぶりの雨に降られて、バイクの調子も悪くなり、アクセルをまわしてもスピードが出なくなってしまいました。
仕方なく横浜でもう1泊。東京まではあと一歩のところでした。
翌日はうってかわっての晴天。
気分も新たに残り少ない帰り道を楽しもうと思い、エンジンをかけました。
ぶぉん、ぶるるん
私のバイクは、昨日の不調がウソのようにエンジンがすんなりとかかりました。
「わーい、かかったかかった♪」
と友のバイクに目をやると…。
ぶる…、ぶる……、プス…。
エンジンがかかりません。
もともと友のバイクは、つねにオイルがじんわりと漏れていて、よくエンジンがかからなくなっていました。
こうなると、何度、セルをまわしても無駄です。
さて、どうしましょう。
友は、近所の広い駐車場までバイクを転がして行きました。
はい、ここで「押しがけ」です。
友がハンドルを握り、私がうしろを押して、思いっきり走ります。
けっこう体力を使います。
すぐにかかればいいのですが、なかなかうまくいきません。
走ること30分。
もう二人ともあきらめの色が見え始めたそのとき。
ぶぉん!
「かかったっ!!」
「かかった、かかった!」
あのときの喜びは、どう表現していいのかわかりません。
昨日よりも疲労困憊(こんぱい)したなか、それでも気分はそのときの空と同じく快晴。
いい気分のまま、第三京浜をさっそうと帰っていきました。
今日はなぜかそんな昔を思い出しました。
これからは2日に1回はエンジンをかけましょう。
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