株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2008年12月14日(日)


やっぱりすごかったリンゴ・スター




シルク・ド・ソレイユのビートルズ・トリビュート
ショウ「LOVE」のBGMを繰り返し聴いているうちに、
ビートルズ歴35年にして初めてリンゴ・スターの実力
を認識した。

「LOVE」は、ジョージ・マーティンが、いったん
ビートルズの楽曲をトラック(楽器)ごとにバラバラ
にして、メンバー一人ひとりに光を当てる、メンバー
フィーチャー方式を取って再録音した、いわば古い
楽曲を使ったニューアルバム。だからこそ、「この曲は
ドラムをフィーチャーしたほうがいい」というプロ
デューサーの意思が反映されていて、余計にわかる
のかもしれない。

例を挙げよう。

「サムシング」はジョージの名曲だが、あの曲を、
たとえばストリングスだけでカバーしたものを
聴いてもピンとこないのは、間違いなくドラムが
ないから。あの曲はドラムから始まり、そして、
あの、ぼくはあまり評価しない、「つけたし」の
ようで凡庸なサビ部分、光っているのはドラムの
たたみかけるような音だ。プラス、ポールの
ベースも相当へんてこな動きをしていて、
ジョージはあのベースプレイが気に入っていなかった
らしいが、ぼくは大好きであって、ドラムと
ベース、この二本立てのリズム隊があってこそ、
「サムシング」は名曲になったんだと思う。

ほか、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」、
「カム・トゥゲザー」など、ストーンズ・チャーリー
・ワッツのスネア中心のドラミングに惚れていたぼくに
とっては盲点だった。
タムやフロアタムを駆使した創造性あふれるドラムなのだ。
ということで、しばらくは聞きなじんだビートルズ
を、リンゴのドラムを中心に聴き直して楽しみたいと
思う。

*写真は昨日土曜にも働いていて仕事帰りに撮った
 みなとみらいの観覧車。リンゴに捧げます。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW