椰子の実日記【JOYWOW】
2008年10月10日(金)
ねががくまに会った話

「ねが」こと根上明は面白い。
ある日、人里から三時間くらい奥まった渓流で、釣りをしていた。 釣れて、やった〜! と喜んでいたら、何か気配がする。 下流を見ると、何と!
くまが水を飲んでいる! 月の輪グマである。 ねがには全く気づかない。
ねがは上流にいるので、下流のくまのいる場所には ニオイが残っているはずなのに、まったく関知しない 様子。
ねがは魚を釣り上げた腕のかっこうのまま、固まって しまっていたのだが、くまがいつまで経っても気づかない ので、気が気じゃない(笑)。 (いい加減、気づけよ!) と思うのだが、くまは水飲みに集中している。
ねがはどうしたか。
「すみません」
と、呼びかけた(笑)。
気づかない。
もう一度、呼びかけた。
「すみません!」
ハッとした顔でくまは、ようやく気づいてくれた。
「ぼく、ここにいるんですけど・・・」
と、呼びかけると、くまは、
「こいつは失礼」
という顔をして、元に戻って行ったとさ。
ねがの独特の口調を文字で再現できないのが残念だ。
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