椰子の実日記【JOYWOW】
2008年08月13日(水)
食後のラッシーを飲みながら宮崎監督の世界観に酔う

横浜オフィスのランチタイム回遊店はだいたい 固まってきて、写真はその一つ。
ぼくはいつも宮崎駿の本を抱えて、カウンターに 一人、座る。 そして、「焼カレー」と一言。日本人は「焼き」 という形容詞に弱い。

「おのみものは?」 「要りません」 で、宮崎さんの世界に没頭するのである。
-------------------------------------------------- いい人で質問すると親切に答えてくれる。組織の人間と してはその機能をちゃんと果たしますしね。組織と人間の あいだで分裂して悩むかというと、損得で動いているので 悩むことはない。分裂しているんだけど平気でいる。 組織の命令が下りると善悪は考えず命令に従う。 しょうがないけどこれは命令だからやらなきゃいけない という姿勢ですね。 やることの際どさは十分に分かっているから、なるべく エボシ御前にやらせようという世知にもたけている。 -------------------------------------------------- (『もののけ姫』に関連して)
やはり宮崎さん、鋭い。この発言は1997年だ。 その後10年、「偽」という漢字が一年を表すように なるような、情けない組織の堕落が、続くのである。 そしてこの傾向は、いまも続いているのである。 世の中の歪みは、はっきりした悪人ではなく、 明らかに誰が見ても善人、またはフツーの人が 作り出している。本人も気づかないままに。
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