椰子の実日記【JOYWOW】
2008年03月24日(月)
おや。今さらノードストロームですか

横浜オフィス前、山手の夕暮れ。 昼間降っていた雨もあがり、桜のつぼみが「期待」という漢字 二文字を具現化してくれている。
向こうにはポートタワー。何て美しいのだろう。
今日届いたビジネス情報誌を見て、その時代錯誤ぶりに 驚いた。80年代からちっとも進歩していないかのような エクセレント・サービスについての事例研究が「特別企画」 として、堂々と掲載されているのである。
顧客サービスについて語るときに三題噺というのがあって、 その三題噺が入っていたらそのスピーカーは「ガッコアタマ」、 つまり、現場の勉強が足りない証拠。
その三題噺とは、ノードストローム百貨店、サウスウェスト航空、 ディズニーだ。
ぼくは1998年、『ノードストローム・ウェイ』という本に 感動し、実際にサンフランシスコの店へ足を運んだ。 本にあるように、エクセレントなサービスを受けられると、 期待して。
ところが: ぼくが有色人種ということで、紳士靴コーナーの店員にはっきり 差別された。ほか、フロアスタッフはみんなで何かの地図を 見ながら談笑し、お客さんのほうは全く向いていなかった。
現場に自分で足を運ばず、本をそのまま信じてはいけないよ、 という大切な教訓を教えてくれて、今では感謝している。
言いたいことは、そんな外国の事例なんて持ち出さなくても、 近所で高品質のサービスは探せばいくらでもあるでしょう、 と。 例えば先日ここでご紹介した名古屋観光ホテルの魔法のような ベルボーイとか。 愛想のいいおねえさんががんばっているホカホカ弁当屋さんとか。
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