株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2008年02月10日(日)


ギフト・エコノミーと金余り




カーマ・キッチン(→)

はギフトエコノミーの実践レストランとして話題になっている。
客は、飲食した代金を用意された封筒に入れて支払う。
いくら支払っても構わない。現金である必要もない。
メニューには金額が書いていないのである。

ギフトエコノミーについては、11年以上も前、Surfin'で
取り上げたことがある。モロッコに住むベルベル人の
基本思想がギフトエコノミーであることを、現地に旅した
人からきき、衝撃を受けたからだ。

その後、ネットビジネス黎明期にさしかかり、ぼく自身も
知恵市場の創業経営者の一人として主にマーケティングに
関わった関連から、ネットにおける課金システムの哲学構築
でギフトエコノミーは大いに参考になった。

結局、ネット課金については、投げ銭、お金以外の対価、
eキャッシュ、などいろいろアイデアをいろんな企業が試し、
現在のようなシステムに落ち着いている。

ケータイやICカードがここまで普及するとは思わなかった
のだが、立派な決済手段になっているし、
その根底にはクレジット・カードで経験を積んだシステムの
下支えがある。スイカやパスモなど、ICカードのおかげで
鉄道会社、バス会社はへたな銀行より豊富なキャッシュを
手に入れた。銀行より有利な点は、「キャッシュを顧客が
引き出す恐れがない」ことだ。
「金余り」は、今やトランスポーテーション・サービス・
カンパニーのためにある言葉ではないか。

そうだ、書きながら思いだしたけど、2000年、ニューヨーク
大学で講義したとき、

「今に日本では不動産をiモードで決済する時代が来る」

と言っていた。

カーマ・キッチンは今年1月5日に閉店した由だが、これにも意味があるのだろう(→)。

米国経済とドルの時代は終わる、というジョージ・ソロス
の最新予言にぼくは賛成だが、では、この次に来るものは
いかなるエコノミーなのだろう。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW