株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2005年06月23日(木)


平気で嘘をつく組織体質

品川駅から乗ると8号車ぼくの席に男が座っていた。
声をかけると「あぅ」と言って立った。
ぼくは荷物が多いので、常に最後部である。
彼は最後部のスペースにぎっしりジュラルミンの
箱ほかを置いていた。ぼくの荷物は置けない。
立ち去り際、彼は自分の荷物から何かを出して、
9号車方向へ消えた。

座ったものの、背中数センチ後ろの先にある
男の荷物が気になって仕方ない。

新幹線はテロの格好の標的である。荷物チェックを
するわけでも何でもない。

通りがかった車掌に「同じ車両ではない人の持ち物
のようだが、セキュリティ上気になるので何とか
ならぬものか」と話しかけたら

「どなたのものかわかりますか」
「わかりません」
「楽器・・・ですよね」
「わかりません」

車掌のセリフが読みづらいと思うが、現実、
こんな感じで判別困難な発音、発声、声量だったのである。

この段階で、ぼくは彼に話しても無意味と思った。
かつ、歯槽膿漏のにおいが強くて、弁当を食べている
ぼくとしては一刻も早く彼を追いやりたくなった。

しばらくして、車内アナウンス。

「危険物の持ち込みはお断りします。
持ち主のわからない手荷物を見かけたかたは車掌に
ご連絡ください」

30分後、先ほどの車掌が来た。

「この荷物は、同じ8号車のお客様のものとわかりました。
怪しいものではない、とのことでした」


「ありがとう」

嘘である。車掌がだれかに確認しているのを見ていない。
念のため、車両内を歩いた。テレビで見かける政治評論家
はいたが、さきほどの男はいなかった。

JR東海。6月22日午前11時20分品川発のぞみ51号。
嘘で「事なき」をした。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW