椰子の実日記【JOYWOW】
2005年04月12日(火)
リンゴはリンゴ
今日もまたビートルズネタ。 DVD『アンソロジー』はぼくにとって、古典だ。 今後も何度もなんども見返すことになると思う。 ビートルズの四人が、演技でもなく、「公式な」 インタビューでもなく、自分の言葉で話している のを見るのは、これが初めてだから、新鮮なのだ ろう。また、人生経験も積んできたので、彼ら の話す様子から、「人となり」が推測できる ことも、面白さに一味加えていると思う。
そして。
リンゴ・スターが四人の中で最も「ギョーカイの人」 であることを再認識した。 彼はアーティストであるというより、「ザ・芸能の人」 なのである。
『サージェント・ペパーズ』レコーディングの時、 ひまだったとぼやいている。おかげでチェスを覚えた という。そんなひまがあったらみんなと一緒に創造 しろよ、と言いたくなるが、リンゴには全くカンケーない のである。ドラムを叩くのが自分の仕事であり、 他の連中が『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』で ジョンの元ネタにポールのブリッジ(woke up...のくだり) をはめこんだり、オーケストラを組み込んだりする 工夫は「退屈なだけ」なのである。
さすがリンゴである。
そしてこのメンタリティはバンドマンによくあって、 ぼくが昔組んでいた仲間にも同じタイプがいた。 自分はギターさえ弾ければそれでいいのであり、 曲全体のことなんか、カンケーないのだ。 というか、それ以外全部、ムダ。
ポールがビートルズの作品すべてを肯定的に 熱く語っているのと、ジョージがそこに哲学を 加えて解説するのと較べると、リンゴ・スター はあくまで、リンゴ・スターなのだ。
高木ブーにも共通するこの図太さ。すごい、の一言 である。
|