椰子の実日記【JOYWOW】
2004年11月21日(日)
元祖パーミション・マーケティング
「市場からのパーミション」より重要なコンセプトほど、 創業する起業家にとって必要なものはない。
(中略)
ビジネスを成長させるためには、市場からあなた (の会社)がビジネスをしていいですよ、という 「パーミション」をもらう必要があるのだ。 そう、起業家は顧客から、商品を販売してもいいですよ、 というパーミションを与えてもらわなければならない。
(中略)
米国企業は年間実に950億ドルもの費用を広告に浪費し、 ぼくたち生活者の神経を麻痺させている。それらの広告ときたら、 右を向いている生活者を無理やり棍棒で左にねじむけるような 力技で何とかしようという魂胆であり、売りつけようとしている のはおなじみのソフトドリンクや洗剤だ。 その内容の空疎なことといったら、ない。 あたかも顧客には選択肢が他にないような迫り方だ。 -------------------------------------------------------- (阪本訳、引用にあたり、文末を一部改変)
以上、どこかで聞いたことのある文章だと思う。イエス、 まるでセス・ゴーディンの『パーミション・マーケティング』だ。 では、『パーミション』の盗作かというと、とんでもない、 この文章が書かれたのは1987年であり、『パーミション』出版 の12年も前のことだ。本のタイトルは『Growing A Business』、 ポール・ホーケンのベストセラー。ポール自身が今回の 日本語版上梓に寄せた「日本語版のためのまえがき」に よると
「上梓以来200万部売れ、31の言語に翻訳され、50を超える国 で読まれています。その中にはエストニア語やカザフ語と いった皆様にはあまりなじみのない言語もあります」
というくらい売れている。セスがこの本を読んでいる確率は 非常に高い。念のため『パーミション』原書にあたって みたのだが、本書に関する記載はない。 とはいえ、 セスがパーミション・マーケティングを構想するにあたって、 本書を参考にしたことは充分考えうる。
共にぼくが翻訳することになったことも、そして、担当編集者 が同じEさん(Eさんは転職して会社は変わっているが)である ことも、不思議なご縁を感じる。こんなこと、人生、あるの だねえ。
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