椰子の実日記【JOYWOW】
2004年06月14日(月)
庭の芝生も嬉しそう
そのフレンチレストランは「死んで」いた。
2年前に行ったその夜、客はぼくたちだけだった。 「昭和の家」の古さ、良さを生かすはずが、 ただの「古い家」になってしまっていた。 料理の味は平面的で、サービスもどこか中途半端な アジアの国のホテルで供されている気分だった。 ロケーションも、ネーミングも、すべて良いのに、 人のハートに炎が燃えていなかった。 オーナーが代わり、シェフが代わった。 今日行って、見違えた。全く別の店になっていた。 客がにぎわうと客が来る。店の空気が動くと、 客が来る。レストランの床や柱までが輝いて いた。 建物も、息を吹き返したようだった。 庭の芝生が、立っていた。 そしてもちろん、料理の味はunforgettable。 経営は人だ、と、再認識した。 帰り、ドアを出るのを追いかけて、先に予定して いるアコーディオン・コンサートのチラシを 渡した。店のスタッフの目に力があった。
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