椰子の実日記【JOYWOW】
2003年01月25日(土)
being Mick
もう何回繰り返し観たかわからないDVDがあります。 『being Mick』ミック・ジャガーのドキュメンタリー です。彼のソロアルバムと映画『enigma』の制作風景、 そして家族とのプライベートな生活を映し出した ものです。
なぜこんなに惹かれるかというと、ミックの創造者 としての「足腰の軽さ」がいいからです。
U2ボノにバックボーカルを頼んだ。ボノはライブで 訪れているケルンだ。なら、ケルンに自分が行けばいい。 これは相手の出張先に出向いていって一つ仕事を 済ませることにあたります。
レニー・クラヴィッツのマイアミの家までロンドンから ひとっ飛び。たちまち曲を書き上げ、録音してしまいます。
ニューヨークにも「ちょっとそこまで」という感じで飛んで、 ワイクリフ・ジョンとコラボレーションし、 たちまち曲ができあがります。
「傑作をものにしなければ」と思えば思うほど、 「おれのようにメジャーになったら、ヘンなもの は出せないよな」と構えるほど、 切っ先が鈍るのが普通です。
また、ミックのような大御所であれば、相手を自分の テリトリーに呼びつけてもまあ、許されると思うの ですが、そうはせず、自分で相手のいる場所まで 出かける。もちろん、自分の仕事ではあるとはいえ。
ミックの足腰の軽さ。これが彼の創造力の源泉 だと思います。見習いたいと憧れ、それで私は何度も DVDを観ています。
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