SS‐DIARY

2008年07月27日(日) (SS)日射病


ふいに胸に気持ちがこみ上げてはらはらと涙がこぼれる。

突き動かされるような何かにたまらずに夜も眠れない。


「どうしたの? おまえ」

唐突に涙をこぼしたぼくに驚いたような顔をして、心配そうに触れようとした、進藤の手を思い切りはね除けた時にそれが何なのか初めてわかった。


(そうか)


恋か――。



これが恋というものなのかと知った、それはとても暑い夏の日。


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