ゆさゆさと揺り起こされて朝かと思った。けれど寝ぼけて見た部屋の中はまだ暗くて、どうしたんだろうかと不思議に思った。「なに?」「おめでとう。キミのお誕生日だよ」時計の針は12時を過ぎたばかりで。「生まれてきてくれてありがとう」キミのことが大好きだよと、誰よりも早く言いたかったのだと言われて胸が熱くなった。「ありがとう」おれの方こそおまえにそう言いたいです。