Kin-SMA放言
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| 2004年07月02日(金) |
今日は、この話しかしません。 |
今日はっ、コーフンして、眠れない予感がするのれす!
でも、明日出勤なのだよ(T_T)
昨日より全社的に一年で一番忙しい月間に突入したのですが、ぼくは今日はどうしてもどうしてもどうしてもど〜しても〜、残業したくなかった。
むしろ早退したかった(無理じゃ!)
早退はできませんでしたが、
「ワタクシ理由は申せませんが、今日はどうしてもどうしてもど(しつこい)定時で上がりたいのです。ですので、この仕事の山は、明日来てやりますっ!」
と一方的に宣言して職場を後にしたのだった(中年のワガママが通る会社であった)
でも、定時で退社すると、30分遅刻なのよね(・・・じゃ、平日のチケットをとるなよ)だって観たかったんだもん、どうしても初日を観たかったんだもん!(中年のワガママ)
というわけで行ってまいりました『PLAYZONE'04 WEST SIDE STORY』(青山劇場)
ぼくが入ったのは、ちょうど体育館のダンスパーティで、トニーとマリアが出会うシーン。途中から観てごめんよ、カンパニーの皆さん m(_ _)m
キャストごとに感想を書いていきます。久しぶりに、ツヨぽんはおろかKinKiも出てこない日記となります。興味外の方は、また明日来てね。
で、少年隊あんど『WEST SIDE STORY』に興味大ありな方でも、ネタバレが困る方はさようなら。・・・といっても、内容はあまりにも有名ですが。ストーリーじゃなく、これから観に行くので、役者、演出がどんなもんやったのか? ということを知りたくない方、先入観を持ちたくない方は、ごきげんよう。
では、いきます。
トニー(東山紀之)・・・今まで黙ってましたが、今回キャスティングを知って一番心配だったのはヒガシの歌唱力です。もともと唄が上手い人じゃないのに現在の状態までにもってきた努力はすごく買うんですが、かといってトニーの唄を唄えるほどか? と相当危ぶんでいました。でも、文句は実際に聴くまで言うまいと、これまで一言も書きませんでした。
で、実際聴いてみて、やはりちょっと残念だった。キーが合ってない、というか、トニーの音域は広すぎるんで、その音域いっぱいいっぱいで、「Tonight」なんかファルセットの部分がかなり歌穂ちゃんに負けてるし。声色自体の弱さは持って生まれたものなんで本人を責めるのは可哀相ですが、やっぱもっと上手い人で聴きたいなーって思いが拭えませんでした。
『ロミオとジュリエット』でとてもいい演技をしてたので、バルコニーのシーン、ドクに夢を語るシーンでの若僧ぶりはとっても良かったんだけど、ぼくがトニーの眼目だと思ってる「チノ!」のシーン、この「チノ!」の言い方がちょっとヘンで。きっとジョーイがお手本でやったとおりにやったんだと思うんだけど、あの言い方はアメリカ人の言い方。それまでは「マリア」を呼ぶ時も全部日本人アクセントで言ってたのに(1幕最後の「マリア──ッ!!」は良かった)、チノだけアメリカ人発音で呼ぶと、なんか違和感があって醒めた。一番緊迫感のあるシーンなんだから、咀嚼して自分のセリフにしてほしかった。
と、主役なので、かなり点数辛く書いてみました。
ただ、ダンス巧者だけに、「Somewhere」(マルガリータはシルビア・グラブ。彼女も上手いんだけど、この曲はオペラチックに唄うもんだと思っていたので、ちょっと違和感が。でも、今回の『WSS』はポピュラー色濃いからいいか)での走り方、立ち方、マリアをリフトする姿勢、すべて完璧と言っていい美しさだった。やはりグッジョブ、ジョーイ!
ベルナルド(植草克秀)・・・二番目に心配だったカッちゃんのダンス(苦笑)。でも、ベルナルドの最大の見せ場であるプロローグのダンスを観ていないのでごめんなさい。
役作りに関して。
少年隊3人ともなんだが、今回「若く見せる」という点に、かなり苦労してたように見えた(^^ゞ
でも、3人の中ではカッちゃんが一番若くなってた。・・・というか、ベルナルドはあんな若くなくていいんじゃないか?(文句が多いなぁ)
なんか、やっぱりカッちゃんの恵まれた育ちが出てしまったと言ったら本人気を悪くするだろうけど、毎日差別されてしいたげられているプエルトリカンの暗い、底深い怒りが見えてこないのよ。怒っても、ワルガキがプッチンしてるみたいにしか見えない。
シャーク団にいるアクションみたいな感じだったな。
でもとりあえず、ベルナルドについては次回ちゃんと最初から観てからにします。
リフ(錦織一清)・・・「Cool」すごかったよ!\(^^)/
ただ、「Cool」はリフだけのものじゃなくジェット団みんなのナンバーです。全員の気迫がすごかった。つまり、みんなをまとめてその気迫を出し切ったニシキに感動。
ただ、ジェット団の中にいると、ニシキ、あまりにも老け☆\(−−;)バキッ!
これは悲しかった。
ジェット団のキャスティングが妙にいい方に転んじゃったのかもしれん。アキラなんか、かなり若く化けてたし。
ところで、決闘のシーンで、リフとベルナルドがナイフを取り出すシーンは、長年ジャニオタをしているぼくには滂沱のシーンでした(;;)
よくこういうダンスをデビュー前(『急げ若者』)とかPLAYZONE(『MASK』『SHOCK』)の中でやってたからね。
カッちゃん、ニシキ、本物だよ! 本当に『WEST SIDE STORY』やってるんだよ! モノマネのパチモノシーンじゃないんだよ!(こら)
良かったね、本当に演れて(T△T)
今日はジャ○ーも男(?)泣きしてたことでしょう(←なんで「男」に「?」をつける?!)
良かったですなぁ、夢が叶って(本心)
マリア(島田歌穂)・・・こちらも、かなりマリアはキーが高いせいか、ファルセットを多用していて、いつもの歌穂ちゃんの声ではないみたいだった。でも、さすがというか、主要キャストの中で、一番役の年齢に見えた。ただ「Tonight」や「One Hand,One Heart」で、やはりヒガシをリードしてしまい、貫禄が出てしまったのは不可避か。
そして、チノ(佐藤アツヒロ)と一緒にいても、マリアの方がお姉さんに見える(苦笑)
ただ、今作品、歌の実力でいうと、正直女性2人の方が断然少年隊より優っているので、今日一番聴きごたえのあるシーンが、「A Boy Like That〜I Have a Love」だった。ここはトリハダもんでした(^^)
アニータ(香寿たつき)・・・すいません、ぼくが激しいたぁたんびいきなことは、今さら申すまでもございませんし、「America」はこの作品の中で一番盛り上がると言っても過言ではない名曲です。ぼくも、「America」の良い『WSS』は、それだけで成功作と言ってもいいと思うくらい好きなナンバーです。
でも、やはり書いてしまおう。
今作品、最大のショーストップでした\(^^)/
悪いわけがないのです。シャーク団の女の子たちもすばらしくがんばっていました。ロザリア(宮菜穂子)も上手いし可愛かったし。
実は、最初は、そんなにすんごいってほどでもないかなー? 期待が膨らみすぎたかなー? と思ってたの。でも、だんだん、だんだん盛り上がってくる高揚感に、めまいがしそうでした。
あー、最後の観劇では、また「America」のシーンで泣くんだろうなー。「もうこの『America』は観られないのね〜(涙)」って(今からそんなことでどうする?!)
それから、ドクの店でアニータがジェットの連中に乱暴されるシーンは、本当によくできていました。タカラヅカも、スミレコード無視でがんばってたんですが(『WSS』は勝手に作り替えることは許されないから、ちゃんと脚本のとおりやってたのよ)、やはり本当に大勢の男の子が一人の女の子をいじめてる図には、心底腹立たしくなる迫力があります。あんな目にあったら、命に関わる嘘をついてもしょうがない。映画のこのシーンは、ぼくは生々しくて嫌いなんですが、舞台だと、この後の展開への大切な布石になるシーンなので、あんくらい激しくアニータをいじめてくれてちょうど良いと思います。そして、みんなが出て行ったあとですすりなくエニバディーズ(谷絵利香←好演!)の声が、「女の子」だったのが、とっても良かった。
アクション(赤坂晃)・・・思ってたとおりのアクションでした(笑)
でも、ド金髪にしたひときわ背の高いアクションは、すごい存在感があり、思った以上だったかも。
演りやすいっちゃあ演りやすい役ではあるんだけどね。リフが死んだあとは、単なる短気な二番手から、ジェット団の新しいリーダーへの自然な成長ぶりも見せたし。この子を中心にした「Gee,Officer Krupke」は、思ったよりずっと達者な出来でした。とーまがね、なかなかやりおった(笑)
Aラブ(生田斗真)・・・そのとーま、予想してた以上によい出来でした。自分がAラブになりきってただけじゃなく、弟分のベイビー・ジョンならぬ東新を、舞台の上でもがっちりリード。滑舌もいいし、歌もイケてた。
心配してた「Cool」も、ほんと、今回のジェット団の諸君、すごくがんばっててね。とーまはその中でもひときわスタイルがいい(上半身はアキラより、きれいに筋肉がついてたと思う)し、よく踊れてた。超満足でした。
期待値を大きく上回ったって意味では、「America」よりも「Cool」の方が、今回の最優秀ナンバーだったかもしれん。
ベイビー・ジョン(東新良和)・・・ほんとに“ベイビー”じゃったのう(^^ゞ
こんなお子ちゃまを、こんな不良のお兄ちゃんたちと一緒にいさせてはいか──ん! と叫びたくなるということは、キャスティング的には大成功だったのかもしれん。
でもいかんせん、セリフと歌のレベルは合格点ギリギリだぞ。「Cool」はよく頑張ったが、「Gee,Officer Krupke」のソーシャル・ワーカー役は、モトが可愛いんだから、もっと笑いをとれなきゃダメだ。精進せよ。
チノ(佐藤アツヒロ)・・・チノは暗くて地味なヤツ、という今までの『WSS』を覆すチノになるか? と思ったが、そういう勝手な役作りは許されないのが『WSS』の『WSS』たるゆえんなのである。でも、自ずから醸し出す華は隠せない(笑)
だけど別に悪目立ちもせず。よくやってたよあつくん(どーも、以前からファンの子には甘いな・・・ぼく)
地味なオレだけど、すんごくマリアを愛してるんだぜ。シャーク団リーダーの二代目の地位が欲しいんじゃない、マリアを愛してるから結婚したいんだ、ってとこが、もっとさりげなく出てると良かったな。
ベルナルドがトニーに殺されたことをマリアに知らせにくるシーンは、さすがに見せ場(つうか、チノはここしかない/笑)。歌穂ちゃんも毛唐もの(古!)が得意なだけに、ここの二人芝居は、洋画を観てる雰囲気だった。
ドク(斎藤晴彦)・・・配役発表のとき、ぼくはてっきり、斎藤さんはシュランクかと思ってた。『ザッツジャパニーズミュージカル』で刷り込まれたかな?(笑)
ドクはトニーたちの成れの果て、だとぼくは思っているんだが(だからこそ、少年たちに意見が言える)、斎藤さんのドクは、なんとなく怒り方が違うような気がした。これもヅカ版のドク(月は立組長、星ははっちさん)が印象強すぎるせいかもしれない。説教に“愛”があった。タカラヅカの場合、そこかしこに「仲の良さ」が醸し出されてしまうのが吉の時もあれば凶の時もあるが、ぼくは吉だと思って観てた。
今回の斎藤さんのドクは、ふだんはおとなしくジェット団の不良少年どもを客扱いしているが、心の中では苦々しく思ってたんだなー、と思わせるようなドクだった。ドクは彼らに親切だが、本音は人種差別主義者のシュランクと、たいして変わりないのかもしれない。
もしそうでなかったのなら、すみません。でも、早口で(これは斎藤さんの特徴)情のない叱り方をする斎藤さんのドクに、ぼくはそう感じた。
シュランク(渡辺哲)・・・ヒガシの『ロミジュリ』でロレンス神父さまだった渡辺さんが、今回は大公役(だと思う、シュランクは。ロレンスキャラは、言うまでもなくドク)
嫌らしい大人の代表を、これでもか、とお演りでした(^^ゞ
ぼく、『WSS』何回観ても(映画含む)シュランクの価値観がわかりません。なんであんなに子供たちを目の敵にするのか。
でも、おそらくシュランクみたいな大人こそが、『WSS』成立当時のアメリカの“大人の典型”だったんだろうな。そういう意味では、変に手心を加えず、少年たちに冷たく当たりまくりのシュランクは、役としては正解なのかもしれない。
最後に、キャストじゃないけど演出・振付のジョーイ・マクニーリーについて(カーテンコールで出てきたので/笑)
今回の演出で「アレ?」と一ヶ所思ったのは、決闘のシーンで、“名物・金網越え”がなかったのである。金網が最初っからホリゾントと一体化していて、跳び越えられないようになっている。
なんでここをカットしたのか? キャストたちのテクニックに問題があったのか? としたら残念であった。
さ、今日はこんぐらいかな。長々と読んで下さり、ありがとうございました。
で、初日ということもあり、ワイドショーかなんかのカメラが入ってたんだけど、もちろんのこと、客席には華やかな面々が。
正確なところは、どっか他のレポで探して下さい(無責任)
あっそうだ、初めて実物大SANCHEを目前で見てしまった。噂に違わず顔が恐かった(≧∇≦)
ではでは。明日に備えて寝さしていただきます。
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