初めて山田詠美という作家の本を読んでみた。 本屋へ行ってフッと目についてなぜか迷わず 手に取った。 買った本は「僕は勉強ができない」っていう 題名。一風変わった価値観を持った高校生の話。
その中であ、そうだなぁ〜と思ったことがあった。 ---(一部抜粋)---- 「おまえは、赤間さんって子のプライドを粉々に しちゃったんだなぁ。(省略)」 「でも、そんなつもりじゃなかったんだよ。赤間 さんのプライドをつぶそうなんて、思いもよら なかったんだよ」 「そんなつもりじゃないのが一番悪い」 隆一郎は、ふて腐れたように足を投げ出す秀美を、 面白そうに見つめた。 「悪意を持つのは、その悪意を自覚したからだ。 それは自覚してなくすこともできる。けどね、 そんなつもりでなくやってしまうのは、鈍感 だということだよ。」 --------------------------
「悪気はなかったんだよ」なんていいわけっぽく 言い逃れようとしたり、自分を納得させようと することがある。「そんなつもりはなかった」とか。
そういう他意がないつもりで言った言葉の方や 態度の方が相手を傷つけるのかも。知らなかった とかそういうつもりじゃなかったから許される わけじゃない。でも、自分を含めただいたいの人 は、知らなかったとかそんなつもりじゃなかった ことに関しては、罪の意識が少ないと思う。
でも、本当に反省したりするべきことは悪意が ない、ある意味無邪気な心なのかもしれない。
今度からは気をつけよう。 |