久々に夜が明けるまで走った。 雨の中だった。 でも、それが良かったのかもしれない。 ”走り”に入ってしまったら、会話できなかったカモしれない。
山でもなく海でもない道を走った。
なんとなく気が向くほうへ。
最近、想いがすれ違うことが多い気がしてた。 お互いの求めるものが、噛み合わなくなっていた。 正確には、向こうの求めるものはなんら変っていないのだが、 ワタシのほうが、その要求に答えられなくなった。
ワタシに対して求めていることは変らない。 声に出さないが、強く感じるものがアル。 それは初めて触れたときから、愚直なまでに変らない。
感じ始めた負い目。 存在自体を疎ましく思うことさえあった。 そんな自分が相手に対して申し訳なかった。
”潮時か?”
キッカケとなるタイミングだった。 とりあえず、無職なのも効いている。
最終的な判断を下すべきだと思った。
シートに身を沈め、キーを捻った。 身震いすると同時に火が入る。
メンテしたてのエンジンはスムーズだ。 そのスムーズさに気を良くしてバイパスを流れていく。
今日は、いつもと違う。 求めてくるものが違う気がする。
もちろん、耳に聞こえるわけではない。
カラダに感じる。
大黒、東扇島へと走る。
昔と変った部分を悲しく感じ、変らない部分を嬉しく感じた。 よく練習した場所にクルマを止める。
コイツと来るのは初めてかな?
埠頭の明かりに照らされて、やわらかく浮かぶ。 いつもの獰猛さは微塵も感じられず、美しさが際立つ。
”なんだか、いつもと違うな”
コイツは変らないのだから、自分が、いつもと違うのだろう。 結局は、自分自身が問題なのだな。
悩んでいたコトに答えが出た。
”結局は、自分自身の問題なんだな”
気がつくと、最近感じていた違和感や疎ましさは、一切なくなっていた。
”何も意識しない”
自然に、ごく自然に流れていく。 フツーに街を流しているだけなのに、こんなに心地良いのは、どうしてだ?
久々に感じる感覚だ。
こんなに心地よいモノを手放せるわけがナイだろう?
”カラダの一部”とは言わないが、今日は会話が出来ている気がする。 指先や体中から、細い糸が出ていて、お互いにつながっている気がする。 ソレを通してイロイロな情報が伝わってくる、それを理解して返せる。
そのヨロコビがたまらない。
決断しました。
「車検通そう」
少なくとも、あと2年はFDに乗ることにしました。
いい歳こいて、”触媒レス”だもんなぁ。 イカンよなぁ・・・と思いつつ、今回もそのまま通す。
そうそう、昨日、いい歳→30歳になりました。(泣)
30歳 無職
重い、重すぎるプロフィールだな・・・
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