彩紀の戯言
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彼女はいつも大きなカバンを持っている。 人様のカバンを覗く趣味は持っていないので何をそんなに持ち歩いているのか私は知らない。 でも彼女はいつもカバンに頭が入りそうな勢いでカバンをごそごそとまさぐっている。
あるとき。彼女はペンが必要になりいつものようにカバンに頭を入れ始めた。 人を待たせているので早く見つけなければいけないのだけれど・・・。 がさがさ。ごそごそ。ぜんぜん見つからない。
業を煮やした私たちはカバンを奪い取り彼女の変わりに探し始めた。 大きな書類の束を取り出して探しやすい状態に・・・。
っていうか・・・仕事の書類じゃなくて電話の請求書かいっ!!
彼女はいつか家に泊まりに来てね、と言ってくれた。 が、それはまだ実現していない。 彼女の家は彼女のカバンと同じ状態になっているらしい。
客間はキレイなんだけど・・・ベランダから入ってくれる?
あのぉ・・・マンションよね?
玄関から客間まで目隠しして歩いてくれたらOKだけど。
つまづくってば!! っつうか・・・トイレも使えないんかいっ!!
冗談だと思った私は彼女のカバンの中を見て納得した。マジで散らかってるな・・。
一緒に一泊旅行に行ったときも彼女のカバンは大きかった。 何が入っているかと思いきや・・・・もこもこと姿を現したソレは
フリースのネグリジェだった・・・。
それがカバンの9割を占めていたらしい。 そんな嵩張るモノを圧縮もせずに持ってくるのはたぶんアンタだけだよ・・・。
何をするにも天然ぶりを発揮する彼女。 口を開けば
「彩紀ちゃん、てっきりもうお化粧してるのかと思ったよぉ・・・・
・・・・・・あっ!化粧をしてもあまり変わらないっていう意味じゃないよ」
あんたねぇ・・・。
お風呂に入る準備も一番遅い。 脱衣所に来てもお風呂のドアを開けるまでに15分はかかっている。 どうやら髪を結んでいたらしいのだけれど、けっきょくそれを外して頭を洗っている。
見ているだけで飽きない。
そんな彼女もお化粧だけは一番早かった。 あまりの早さにビックリしたのは私だけではない。
そっか・・。彼女は一番遅くまで寝ていた。
いつも時間ギリギリに起きるから化粧は短時間で済ます必要があるのだろう。推測。 どこかで帳尻を合わせるようになっているらしい・・・。
とってもかわいい彼女。コレを読んだら怒るだろうか?
でも、彼女なら自分だと判らない可能性がナキニシモアラズ。
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