エンターテイメント日誌

2007年01月01日(月) 家族を描くふたつのインディペンデント映画

メジャー・スタジオではなく、独立系映画会社が製作した「イカとクジラ」「リトル・ミス・サンシャイン」が相次いで日本で公開された。どちらもAFI(アメリカ映画協会)が選ぶ年間トップ10に選ばれた作品である。両者の共通項は家族を主題としていることだ。

「イカとクジラ」の評価はC-。ノア・バームバック監督の自伝的作品だが、よく出来たホームドラマ(家族の崩壊を描いているので路線としては「クレイマー・クレイマー」「普通の人々」系かな)。それ以上でも以下でもない。正直僕はあまり面白くなかった。自己中心的で勝手な親に翻弄される子供たち。よくある話だ。

「リトル・ミス・サンシャイン」はロード・ムービーにファミリー映画を合体させたようなユニークな形式。男たちの負け犬っぷりも情けないやら可笑しいやら。走り出したら止まらないポンコツ車にひとりずつ息を切らせて飛乗る絵も実に映画的でよろしい。これは出色のコメディだ。評価はA-。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]