エンターテイメント日誌

2005年03月01日(火) 検証-第77回アカデミー賞

オスカーナイトが終わった。前回の筆者の予想と合わせてご覧戴きたい。

本命のみで予想が的中したのは主演女優賞・助演女優賞・主演男優賞・助演男優賞・オリジナル脚本賞・脚色賞・外国語映画賞・美術賞・撮影賞・編集賞・メイクアップ賞・音響編集賞・視覚効果賞・長編アニメーション賞・長編ドキュメンタリー賞の全15部門である(対抗まで含めれば20部門であるが、まあこれは的中したとは言えないだろう)。昨年の本命のみの的中が16部門、一昨年が15部門なので例年並みか。

「アビエーター」の受賞数が6±1と予想し、蓋を開けてみると5部門だったのだが、「ミリオンダラー・ベイビー」が作品賞・監督賞を含め4部門も受賞したのは意外だった。それにしてもクリント・イーストウッドは既に「許されざる者」で監督賞を受賞しているので、今回は彼ではなく無冠の帝王・マーティン・スコセッシにオスカーをあげたかったなぁ。今後スコセッシにチャンスはあるのだろうか?

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の作曲家ジョン・ウイリアムズは毎年のようにノミネートされているが、今回も獲れなかった。残念。まあ、ジョンは今年「スターウォーズ エピソード3」とスピルバーグの「宇宙戦争」、それに「SAYURI」が控えているので、また次回もノミネートされるだろう。

そうそう、その「SAYURI」でヒロインの芸者=さゆりを演じるチャン・ツィイーがプレゼンターとして登場し(←クリック)、一寸緊張気味だったけれど相変わらず奇麗だった。

レニー・ゼルウィガーは今回黒髪で登場したけれど似合っていなかったなぁ。彼女は断然金髪の方が素敵だ。

今年のワースト・スピーチは断トツで主演女優賞のヒラリー・スワンク。感謝する人々の名前を羅列するだけの退屈なスピーチのくせに、家族に感謝して関係者に飛び、また家族の名前を挙げて、関係者に戻るという支離滅裂さ。おまけに最後に弁護士の名前まで飛び足すという醜態を晒した。ワースト・ドレッサーも彼女に謹んで進呈しよう。なんなんだ、あの拘束服みたいな地味でみっともないデザイン(←クリック)は??

クリス・ロックの司会も頂けなかった。政治ネタが多すぎるし面白くない。それから自分がアフリカ系アメリカ人であることを強調しすぎ。言いたいことは分かるがくどい。オスカーナイトは主義主張を訴える場ではないのだからもっとスマートにやって欲しい。今後彼が続投しないことを望む。やっぱりビリー・クリスタルが近年の司会者の中では一番巧いな。

ジェイミー・フォックスのスピーチは良かった。それからスペイン語の歌が歌曲賞を受賞するのは史上初だそうだが「モーターサイクル・ダイアリーズ」で受賞したJorge Drexlerがスピーチの代わりに歌で喜びを表現したのが洒落ていた。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]