エンターテイメント日誌

2004年06月26日(土) 何処へ往く竹内結子。誰かを彼奴を止めてくれ!

まず敬意と愛を込めて竹内結子のオフィシャル・ホームページをご紹介しておこう。こちらである。

筆者が改めて述べるまでもなく、竹内結子は押しも押されぬ人気女優である。最近でもテレビではキムタクと組んだ「プライド」が高視聴率を記録。映画主演も順調にオファーが来ている。飛ぶ鳥を落とす勢いというのは彼女のことを言うのだろう。しかしどうも最近の竹内が出演した映画の傾向を見ていると首を捻らざるを得ない。もしかすると竹内さん、貴女自分のことを<癒し系女優>だと勘違いしてはいませんか??

実は彼女、男から人気はあるが同性から嫌われるタイプではないかと推定する。特に彼女が醸し出すあの独特な偽善的雰囲気が。毎年NHK文化研究所が発表する好きなタレントランキングを見て欲しい。女性タレントの上位20位に竹内結子の名前はない。実は売れている割には好感度は余り高くないことがお解りいただけるだろう。

今年の10/30に全国東宝系で公開される映画「いま、会いにゆきます」(監督土井裕泰)に竹内結子と中村獅童が共演するというマスコミ向け発表があった。<泣ける映画>だそうである。原作について竹内結子は女性誌に<読み終え、題名の意味が分かると、しゃくり上げてしまいました。周囲に人がいたのに。私の大切な1冊です。>と感想文を寄稿している。まるで「世界の中心で、愛をさけぶ」における柴咲コウが果たした役割とそっくりそのままのパターンである。彼女があざといまでにセカチュウと同じ路線を狙っていることは明白だろう。僕は「いま、会いにゆきます」のストーリーを読んで大爆笑した。こうだ・・・

2人は夫婦。妻は男の子を産んでから、しばらくして病死する。残された夫は誠実に子育てに励みながらも、妻をいつまでも忘れられない。“もっともっと優しくしてあげれば良かった”“あいつはオレなんかと一緒にならなかった方が良かったんじゃないだろうか”と思い悩む。そんなある日、死んだ妻が突然現れる。歓喜する長男、ぼうぜんとする夫。いったい何が――。

また同じパターンかよ!竹内結子。呆れ果てたね。竹内はつい先日公開された映画「天国の本屋〜恋火」でも幽霊を演じている。「黄泉がえり」で彼女が演じるヒロインも、実は交通事故で死亡していたのに本人が気が付かずに現世に生き続けているという「シックス・センス」もどきの幽霊だ。彼女が昨年主演したもう一本の映画「星に願いを。」は恋人が幽霊になって戻って来るというお話で、竹内は<心やさしい看護婦>という役柄だ。

よくもまあこうヌケヌケと同じような役ばかりを嬉々としてで演じられるものだと、その厚かましい神経を疑いたくもなる。本人はそうやって自分の女優としてのポジションが固定され狭められてしまうということに対して全く無自覚・無頓着なのだろう。

嘗て、似たような役のオファーしかこないのに嫌気がさしたハリウッドの大女優イングリット・バーグマンはイタリアン・ネオ・レアリスモの名作「無防備都市」に衝撃を受けて、その監督ロベルト・ロッセリーニに「貴方の映画に出演したい。」と熱烈な手紙を書き、敗戦後の荒廃した貧しい国、イタリアへと飛び出していった。「恋人たちの予感」「めぐり逢えたら」などラブコメの女王として君臨したメグ・ライアンも自分がそういう役しかできないと世間から見なされることに対してあくまで抵抗し、アル中役の「男が女を愛する時」や女性兵士役の「戦火の勇気」などに出演し、役柄の幅を広げようと必死だった(残念ながらその試みは成功したとは言えないが)。まともな人間ならば喩え失敗しようと、あくまで新たな地平を目指してチャレンジするのが自然な方向であると僕には想える。それこそが<役者魂>というものだろう。

竹内結子に提案したい。貴女が<癒し系幽霊>が大好きなのは良く分かった。でもそろそろ役の幅を広げてはみないか?そうだなぁ・・・あくまで幽霊に固執するのなら「化け猫映画」出演とかはどうだろう。あるいは「リング」の貞子とか「呪怨」の加椰子という手も悪くないんじゃないかな?


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]