変化の兆候。 |
今年の秋は、私にとって大転機の秋だった。 今まで自分が信じていた価値観が変わった。 自分にはないと思っていた感覚に気付いた。
最近友達に『変わってきたんじゃない?』と言われた。 そう言われて、いやその前から、 自分の変化に何となく気付いていた、と思う。
到底叶わない願いは、最初から願わなかった。 叶わないと分かった時の悲しみを避けたくて。 でも、その願いを叶わないと決めたのは誰だろう。 そう、それは私だったんだ。
この土地に暮らし、今の仕事を続け、今の日常を続ける。
それを変えることなど出来ないと思っていた。 『引っ越す』 『転職する』 『生活を変える』『生活が変わる』 足かせはたくさんある。
今のままこの都会で暮らしていく事は、 私たち夫婦には難しいのかもしれない。 そんな事をぼんやり考えるようになっていた。 でも、それはそれ。そのままに置いてあった。
『今の仕事を辞めて、もっとのんびり暮らす。』 『子供が出来たら、田舎に帰って育てたい。』 『時間を、毎日を味わいながら暮らしたい。』
夫婦2人で、そんな会話をするようになっている。 もちろん、今すぐにどうしようとか具体的な話をしているのではない。 でも、今までは見ない振りをして口にも出さなかった願い、 その願いの存在を『認めた』という事が大きいのだと思う。
その願いは、確かにそこに存在する。
これからどう状況が変化していくのか。 流れに任せてみよう。
『実家の両親に『田舎に帰って住む。』と言ったら、 怒りまくって大変な事になるだろうねぇ・・・。』 私が笑いながら言った言葉。
そしてこの言葉は、以前だったら決して許されないと思い、 最初から口にすることすら考えていなかった言葉。
でも今は、いつかこの言葉を口にする時が来るかもしれないなと思ってる。 そして、暴れる両親の姿を落ち着いて見守る事が出来るかもと。 また、もしかしたら両親が反対しないんじゃないかとまで、 今の私が思えているという事が、すごい事だと思ってる。
状況は変化していく、流れていく。 と思っている自分がいる。
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2004年11月05日(金)
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