東京の片隅から
目次|きのう|あした
もともとあまり見なかったが、人の親になってからドラえもんやちびまる子ちゃんやサザエさんなどに出てくる子どもが苦手になった。見ていてなんだかイライラしてしまうのであった。親としてのキャパが小さいのは重々承知している。 しかしふと思ったのだが、ドラえもんの世界の中で将来を一番自由に選択できるのはのび太なのだな。学力の問題はあるけど。 当時の世界ではジャイアンは実家の店を継ぐ以外の選択肢はないだろう。ひょっとしたら高校進学ですら揉めるかもしれない。昭和末期ですら、私の同級生(酒屋)で高校不要派の祖父と必須派の母がバトルした家があったくらいだ。 スネ夫は大学、それもいい大学に進まなければならないというプレッシャーがあるだろう。 しずかちゃんも、当時はどんなにできる子でも20代で結婚して専業主婦になる以外の選択肢は「変わり者」扱いだっただろうと思う。 あ、出木杉君は自由か。 勉強が苦手でもそのありようを認めてくれる周囲がいるというのは、それだけで子どもにとっては大変なアドバンテージなのだな。 自身を顧みて反省。
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