東京の片隅から
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2021年11月08日(月) 「鳥と雲と薬草袋/風と双眼鏡、膝掛け毛布」

梨木香歩「鳥と雲と薬草袋/風と双眼鏡、膝掛け毛布」読了。
タイトルは、いつも荷物に入っている薬草袋やカヤックに乗るときに使う膝掛け毛布から。「/」でつながっていて長いのは2冊の単行本をまとめたかららしい。
どちらも地名にまつわる短いエッセイ。最初のエッセイは西日本主体で書き始め、続いた分で日本全国に広がる。
私は著者のイメージとして、自然の中に溶け込んで暮らしている人だと思っているが、引っ越しの話が出てきたり車で長距離移動したりしていて、意外とアグレッシブだなぁと思う。隠遁者でもなく漂泊者でもなくかといってどっしり根付くのでもなく、なんともいいがたい。鳥のような人だな、というイメージ。


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