東京の片隅から
目次きのうあした


2021年06月11日(金) ある世界の終焉

多摩動物公園の昆虫館はかなり充実している。
珍しいところではハキリアリがいる。葉を切り取って、帆のように立てて巣へ運び、巣で噛み砕き、菌を育て、それを食料とする。そのプロセスがガラス越しに見られる。あの展示は一日見ていられるくらい興味深い。
その女王が死んだというニュースを聞く。
バックヤードに控えの群れは飼育しているそうだが、すぐに入れ替えるのではなく、コロニーの終焉を見せる展示となるらしい。
女王がいなければ新しいアリは生まれない。だんだん数が減っていって、メンテナンスもできなくなって、やがて滅びる世界。

新井素子の「チグリスとユーフラテス」を思い出す。


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