東京の片隅から
目次|きのう|あした
ちょっと前に、駅のコンコースに座り込む男性がいて、具合が悪いのだろうか駅員を呼んだ方がいいだろうかと遠目で思ったのだが、次第に見えてきたのが彼の前に置いてある空き缶。 我が目を疑う。子どもの頃、新宿のガード下で見た風景だった。
彼がそこにいたのはその日だけで、翌日にはもう姿がなかった。何かの罰ゲームであって欲しいと思うが、その日そこにいたのは確かに事実で、ものすごい衝撃を受けた。
今は21世紀だ。日本はそこまで戻ってしまったのか。彼がいた場所を通るたび、今夜は屋根の下で眠れているのだろうかとしばらく思う日々が続いている。
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