東京の片隅から
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近所に古い家がある。建ったのはたぶん1980年代前半。屋根瓦の趣味がそんな感じ。 引っ越してきた当初は人の出入りを見たような気がするのだが、今は誰も住んでいないようだ。庭木が伸びきってしまって鬱蒼としている。 塀の内側に埃を被った中型バイクがあるので、私たちくらいかちょっと上の年齢の息子がいるのだろうと思う。 最近屋根が浮いてきていて、隣家から苦情でもあったのか、ネットが張られた。 それでも取り壊しできない何かがあるのだろうと思う。持ち主が病院や老人ホームに入居しているとか海外にいるとかで身動きが取れないのかもしれない。持ち主は既にこの世に亡く、相続で揉めていて手をつけられないのかもしれない。 でも、これからこういう家は増えてくるんだろうな、と思う。 近所でも他にも老人だけの家は多いし、住んでいるけど(人が出入りするのを見た)窓ガラスが割れていて廃屋寸前とかそもそも住んでないとか、そういう家も見かける。 まだ街中だから家の解体処分ができれば土地としての買い手はあるだろうけど、もっと不便なところになるとそうも行かないだろう。 令和が終わる頃、この国はどうなってるんだろうな。
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