東京の片隅から
目次きのうあした


2019年06月14日(金) ウィーン・モダン

PTAの会議が夕方で、半休をとらないと出席できない。
開始時間までそこそこ時間があったので「ウィーン・ モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」を見に行く。
日本だと「ウィーン世紀末」と書かれることが多いけど、実際には世紀末初をまたいでいるので、「モダン」の方が正しいんだろう。
絵画だけじゃなく、家具や食器や衣服やウィーンそのものの都市計画など、当時の生活全体を取り上げた盛りだくさんの展示で、ミュシャもそうだけど、芸術が生活に結びついたところ、工業製品で大量生産が可能になったという点で近代社会だなぁと思う。アールヌーボーやアールデコほど装飾的ではない直線を打ち出したデザインは、バウハウスとかに繋がっていくのかな。
個人的にはシューベルトの眼鏡とメッテルニヒの鞄がツボ。
絵画も印象派の流れなんだけど、フランスでのちょっと表現が違っていて面白かった。クリムトはデッサン主体。割りと扇情的なポーズを取っているものが多くて、でも画家とモデルの関係じゃなくて絶対手を出していたな、というのが判りやすすぎる(苦笑)。身内などを描いたデッサンとタッチが全然違うもんなぁ。油彩は「エミーリエ・フリーゲの肖像」が目玉。自分の店を持っていた独立した女性だったからか、凛として青のドレスも美しい。絵の衣装を服飾学校で再現したものも展示されていたけど、すごく装飾的。実用性ゼロ(笑)で歌舞伎の衣装みたいだなぁと・・・。

もうちょっとゆっくり見たかったけど、駆け足でざっくり観覧。
PTAの会議は30分ほどで終了し、そのあと執行部の打合せ。いろいろやらなければならないことが多い。
意見は言うけど、建設的な方向じゃなくて単にケチをつけたいだけ、みたいな人が一人いて、彼女に振り回されている。そういえばそういう面倒くさい人、学生時代にもいたなぁと思い出す。


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