東京の片隅から
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2018年11月13日(火) NHK杯感想

NHK杯感想。
NHK杯は全部の選手をきちんと映してくれるのでいい。余計なあおりもない、待ち時間も映さない。でもそれで十分だ。私はスケートを見たい。グランプリシリーズの他の試合は地上波だと日本選手がほとんどで、外国選手も上位にならないと、場合によっては上位でも放送してくれない。最近はインターネットに動画が上がるようになってるけど、それでもテレビ地上波でいろいろな選手を流さないと、日本選手だけ放送しても、井の中の蛙、醜いナショナリストを増やすだけで、本当の意味でのフィギュアスケートのファンは広がらないと思うんだよね。
唯一の難点は得点がデジタルに切り替えないと出ないところで、他の試合で点数が加算されていくのを見慣れているとやや不親切仕様に感じる。

レオノワ、ヒックス、ワン。普段はなかなか映らない下位の中堅〜ベテランどころをきちんと映してくれるのがNHKのいいところ。
ソツコワの衣装が昨シーズンのクラシカルなものとはがらっと変わっていろんな意味でロシアな感じ。フリーのサマータイムブルースのほうが彼女にあってるのかな。グランプリシリーズデビュー戦のイム、もっとデビューシーズンにしか出来ないような若いプログラムでも良かったんじゃないかなぁと。勿体ない。フリーの「シカゴ」はちょっと年齢的に早かったかなぁ、リーザ姐さんまでとは行かなくてももうちょっと色気が出てからのほうがいいように感じた。
ヒックスのフリー胡桃割りが良かった。バレエが見える。ベルもレオノワもフリーは良かった。全体的にフリーの方がいい出来だった選手の方が多いように思えた。氷への慣れもあるかもしれない。
紀平のフリーも良かった。曲に良く乗っていて、ジャンプもクリーン。優勝は納得。

男子もベテランレイノルズからデビュー戦のパニオットもちゃんと映してくれるのが嬉しい。パニオットは若いから雑さもあるんだけど背が高いから手足の長さが映えるなぁ。伸びると怖いかも。バシリエフス、ショートは曲と動きがあってて良かった。パンツの色はどうかと思うけど・・・ジョウの「脱出創世記」って何だ?と思っていたらエクソジェネシスではないですか(笑)いや確かにそうだけど今さら日本語タイトルじゃなくていいよ!あとボロノフ兄さん、衣装のロシア感は相変わらず(ショートのモノ消しゴム感たるや)でもフリーの衣装のボディ部分の微妙なグレー?ブラウン?は瞳の色に合わせてあるのね・・・さりげなくお洒落・・・今年はなんだか顔が違うように思うのは、やはりデニス・テンのことがあったからなのかな。クワドループ挑戦中らしいけど、どこまで進化するのか31歳。佐藤が去年までの怪演から打って変わってオーソドックスな感じで吃驚。そうきたか(笑)最初の4回転が良かっただけに惜しいなぁと。山本の場合はもう滑っているだけで跳んでいるだけで今は十分。保護者か(苦笑)
フリーは転倒大会。時間が短縮されたことも影響しているのかな。後半バタバタと転ぶ感じ。ジャンプが一つ減ったとはいえ密度が要素を入れ込むのは厳しいのかも。

全体的に昨シーズン良かった選手が今年は調子が今ひとつな印象。まぁオリンピックの次はそんなものかなぁ。
あと、前にも書いた気がするけど、12人通してみると、やはり順位が上がってくるに従って滑りのスピード感が違う。速くてキレがある。スピードだけが点数じゃないけど、実際計測したら見た目と実際は違うと思うけど、そこらへんも実力なんだろうなぁ。

アイスダンスとペアとエキシビションは地上波だとNHK杯でしか見られない。自国と優勝者だけ、フリーだけでいいから放送しようよ・・・隙間で放送できるよ・・・。動画で見られるけど、地上波で放送される、意図せず眼に入るのは大切だと思うよ。
小松原/コレト、悪くなかったように見えるけど、上位陣見るともっと難易度高いし上手いので、やはり差があるんだなぁと思う。イギリスの若いダンスペアが、男性側があからさまに上手くて、ちょっと面白かった。(女性よりも振り付けもリフトも負担が多いはずなのに、動きにキレがある)


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