東京の片隅から
目次|きのう|あした
今回は、「正倉院御物と書・絵巻の名品」ということで、割と地味目。平日なんで年寄りとおばちゃんがわんさか、なぜかスーツ姿の中年サラリーマンもところどころに。仕事は? 石器・鏡・銅鐸から始まり、まるで日本史の教科書を見ているかのような時系列に沿った展示は結構面白かった。 大仏開眼の時に雅楽奏者が履いていた靴下、なんてものまであって、あまりの物持ちの良さにちょっと目眩が(笑)しかし工芸品はすごい。ひょっとしたら今より技術が高いんじゃないかと思うほど。
たぶん今回の目玉は春日権現絵巻と蒙古襲来絵詞なんじゃないのかな。 蒙古襲来絵詞は、教科書に載っていたあの「てつはうが炸裂して馬が前のめりになっている場面」がピンポイントで展示。でも、画面左側にいる元寇3人だけが、ほかの元軍よりも不自然に輪郭とか着色が濃いんだよね。あとで書き足したのかな、なんて勘ぐってみたり。 書は、習字をちょっと囓っただけの私はあまり書の良さがわからなかったのだが、素人目にも上手いのはわかる。バランスとかがいいんだなぁ。 草書でさんざん苦労したのを思い出した。
古くから皇室に伝わったものもあるけど、結構明治期になってから華族などから献上されたものが多いのにも気づく。明治維新前後の混乱期に寺社や大名家、公家から流出したものが廻り廻って献上されたり、直接だったり、ルートはいろいろあるのだろうけど、海外に流出したり廃棄されてなくなってしまうものも多かったであろう当時、よく残ったとも思う。 でもこれだけあれこれあったら、生きているうちに一度も見ないお宝も絶対あるに違いない。
|