東京の片隅から
目次|きのう|あした
電車の中で隣の人がずっと鼻をすすっていた。ずっとだ。 花粉症だか風邪だか知らないが、鼻をすするのは豚だけで十分だと以前母に言われたことを思い出した。
子どもの頃、うまく鼻がかめなかった。鼻をすする癖がついてしまった私に、母は脅し半分で、蓄膿症になったらどういう手術をするかを言って聞かせた。 今は口の中を切開するらしいが、母が子どもの頃は眉間から切開したらしく、こういう傷が残るんだよ、とかなりリアルに説明し、私はそのショック療法でいっぺんに鼻がかめるようになったのであった(笑)
隣で鼻をすすっている彼女にはティッシュを渡そうかとよほど思ったが、結局渡さなかった。鼻がかめないのなら、カモフラージュにマスクでもするかハンカチを口元に当てていた方がいいのではないかと老婆心で思った。
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