東京の片隅から
目次きのうあした


2005年11月30日(水) 存在意義

何日か前の新聞で、「日本人は『官』と『民』の間に『公』があることを忘れてしまった』という趣旨の論調が載っていた。マンションのデータ偽造事件を受けてのことであろう。

私の仕事は「公」に当たる部分が大きい。役所がやるほどでもなく、かといって民間が手を出すほどは儲からない。でもなければ困る、そういう微妙なポジションの仕事だ。もともとは役所の付属機関として作られ、今は一応独立した存在になっている。
規模の大きい会社なら、うちの会社がやっているレベルのことは自前でできる。その方が早いし、安いだろう。では、なぜうちの会社が存続していられるか。結局、人間は身内に甘いのだ。生身の人間関係が絡むと手を抜くところが出てくる。しかも、内部の組織ならば会社が責任をとらなければならない。別会社に発注することで、「言われたから」「うちは仕事を受けただけ」といったいいわけが可能になるのだ。今回は悪い方向に広がったわけだが、思い入れのない人間におかしいところを客観的に指摘してもらうという意義もある。
今後、会社の業務が拡大するか縮小するかはよくわからない。基本的に規制緩和で業務(売り上げ)は縮小傾向にあるが、今回の一件を受けてまた風向きが変わるかもしれない。潰れる潰れると言いつつ10年持ってきたんだからなんとなくなんとかなってしまうのではないかという気もするが。もっともうちの会社がなくなったら、天下り先の確保とかそういうのが全くないとは言わないが(爆)、何かあったときの矛先が直接役所に向かうので、役所としてもそれは避けたいだろうという見方もある。


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