東京の片隅から
目次|きのう|あした
傷口を止めていたホッチキスのような金具を抜く。昔怪我のあと糸を抜いたときのなんともいえない気持ち悪さを思い出してびくびくしていたのだが、あっけなく終わった。拍子抜けする。 搾乳は最終回の分から保存OKのサインが出た。ほっとする。栄養開始と言われたので体もほっとしたのかもしれない。 同室の人たちと世間話以外で初めて話らしい話をする。この病院で出産する人はほとんどが母か子に何らかのリスクを抱えている。妊娠中毒症だったり、早産だったり、先天性疾患だったり。しんどいのは私だけではない。短時間話をしただけだったが、ずいぶん気が楽になった。
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