東京の片隅から
目次|きのう|あした
久しぶりに本屋に寄って、文庫本を2冊購入。 北村薫「朝霧」と群ようこ「きもの365日」。 とりあえず「きもの365日」のほうから読み始めたのだが、行間から微妙な空気が漂う。 この本はそもそも「1年間(365日)なるべく毎日着物を着て日記というかエッセイを書く」という企画だったらしい。 もともと彼女が着物好きで、以前にも着物関係の本を出しているのは知っている。 でも、読み進むにつれてなんだかしっくり来ない雰囲気が濃くなってくる。 それは、この本において「着物を着る」ということが「お仕事」になってしまっているからだ。 今まで和もののお稽古事=趣味の延長としての着物が、毎日着る「義務」となってしまったからなのだろう。
ところで疑問。友人の誕生日プレゼントに半襟と襦袢を買ったというくだりがあったのだが、半襟はいいとして、同性の仲のいい友人でも襦袢という表に出ないものを送るのってわりとあることなのだろうか。襦袢というのはブラジャーやパンツのようにじかに肌につけるものではないが、私の中では下着の部類である。見えないところにお洒落をするのは格好いいと思うが、家族以外の人に貰うのはちょっとなぁ、というのが私の感覚。そういう関係、と勘ぐるのは考えすぎであろうが。
着物を着たことのない人がこの本を読んでも面白いと思うだろうが「着物を着てみたい」とは思わないであろう、そんな本だった。
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