夢ちゃんWELCOMEざます!
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夕方スーパーに買い物に行ったらば、 別行動をしていたゆめ子が 猛然と私を探しに来て 「知らない女の人に突然蹴られた」 と言ったのである。
ゆめ子が指差す先にある彼女の脚には くっきりと大人サイズの靴の跡が。
「誰?どこにいるのその人?」
と、ゆめ子と一緒に ゆめ子を蹴っ飛ばしたっちゅう女の人を 遠目に見つけ出し、 近付いてくるまでは、 その人にガンを飛ばし続けながら 蹴られた時の様子をゆめ子から聞いて 頭に血を昇らせて。
ワレこら止まらんかい。 おのれよくもウチの子の足を 蹴飛ばしてくれたのう。 ばっくれても、跡がちゃあんとついとんねん。 出るとこ出て話そか、ああん?!
と、ドスの効いた低い声で〆たろか とも思ったり、
実はこんな足跡を探しておりまして、 恐れ入りますがアナタの靴の裏を見せて 頂けますでしょうか?
と、丁重にお伺いを立ててみるか? とアホなことを考えたり。
で、結局は、 こっちから飛ばしてるガンに気付いて 絶対に目を合わそうとしない、 日焼け大嫌いファッションに身を包み ゆめ子の脚についている靴跡と合致しそうな靴を履いた 40前後の女の人に、サクッと
「ウチの子が何かご迷惑をおかけしたそうで?」
と、尻上がりの問いかけを投げつけて 呼び止めて、
「怒っていらしたと子どもから聞きましたので お詫びを申し上げたくて」
と、申し訳なさそうな声と 本心はそんな事は1ミリたりとも思ってないよ という目で見つめながら畳み掛けて。
こっちの視線に気付いた時の様子から この人、変。 と、なんとなくピンと来たんだけど、
私の問いかけに対する言動の全てが それはそれは胡散臭く、筋が通ってなくて 怪しい以外の何物でもなくて、 もう間違いなく この女の人はうちの子の足を蹴ったって確信した。
ゆめ子はどうして怒ってくれなかったんだと 憤慨していたけれど、 ママはこれでいいと思ったんだ。 顔を覚えたし、覚えさせたし。
ゆめ子は驚いただろうし、傷ついただろうし 怖かっただろうと思う。
だけど、世の中にはイカレた人が沢山いるし、 夏は特に頭に虫が湧く人が激増する。 子どもってだけで毛嫌いしてくる人も山ほどいる。
で、もしかしたら そんな目に遭う原因をゆめ子が作っていたのかも しれない。
まーどんな理由があったとしても よその子を蹴っ飛ばしていいなんて事は 全くないけどね。
いずれにせよ、 相手がどんな性質を持っているか分からないし、 現場も見てないのに、いきなり怒るなんてことは ママには出来なかったよ、ごめん。
この人はきっと近所の人だよ。 これからもこの人には会うと思し、 そのうちに、この人の事は色々分かるかもしれない。
次に会ったら、笑ってない目で見つめながら 「こんにちは」って挨拶しちゃうよ、私。 向こうからこっちを避けて 遠くに離れていくくらいになるまで 挨拶していくよ。
怒らなかったけど、 本当はスゴイ不愉快なんだよ、ママだって。
夢吉
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