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リクエストにお応えして(笑)
久々の文学レヴューでゴザイマス。
最近トロの相手したり、ホリ・ススムくんと掘りしたり、久々にジャスティス学園の熱血青春日誌のコンプリを目指したり、ゴエゴエしたり(謎)と、夏休みの子供の様にゲーム三昧なワタクシですが、(あと他HPで浮気/苦笑)、一応本もパラパラ程度に読んではいまス。 なんせ買った文庫本がにらんでるし…(^_^;)。ただ、ゲーム疲れして布団に倒れこんだた時だけ限定です(苦笑)。
今回完読したのは『ああ無情』。 わたしが読んだ版のものは小学校の図書室にでも入ってそうな薄〜いヤツで、文庫で出ている何巻も続くのとは違います。つまり子供向けの要約版ですね。
で、第一声ですが、「ああ、長い方を買わなくて良かった!!」です(笑)。 何せタイトルの「レ・ミゼラブル」は訳すると「惨めな人々」ですから。
本当に惨め〜なお話で、 心の荒んだ金を恐喝することしか考えてないヒトや、頑張って働いてきたのにた養育費が子供には使われず、子供がひどい暮らし強要されていたことなど死ぬまで知らずにだまされた続けたヒト、戦場で介抱してくれたヒトが実は戦場泥棒でそれを知らず遺言で息子に「この人を見つけたら恩返ししてくれ」と言い残すヒト、その息子で恩人はみつかったが悪人で苦悩するヒト、1度の罪だけで(ちなみに刑は完了済み)しつこく刑事に追い回され、道徳観念をすっかり変えて人々の為に尽くし続けているのに、住まいをいつも転々としなければならないヒト、と本当にミジメなひとがたくさん出てきます。
というかこれらの人々の数奇な運命というか「不幸なからみ」が延々と続くんです。 もー本当に非道いッたらありゃしませんわ!(欧風館メイド風) 本当なら幸せになれるはずの人々が、わざとかよ!というくらい悪い巡り合わせをおこして不幸になり続けるんですから。
わたしは不幸モノはけっこう好きな方ですが、どちらかというとシンプルな1人だけ不幸もの(笑)や1人だけ苦悩モノ(おいおい)が好きなので、このテの「すべてが惨めもの」は好きでないです。(怒りすら覚える) コレならまだヌルい夢見る少女系や冒険活劇のがイイ。(好んでは読まないけど)
あ、でも一応ゆっときますが、作品自体には一貫したテーマがちゃんとあって、賢い主人公(上記の羅列の最後のヒトです)の強い精神&肉体のおこす数々のスリルな体験の数々は面白く(後彼は死んでしまいますが)、ハッピーエンドです。
でもわたしの読後感は、「最後は幸せになった」主人公や娘(本当の娘ではない)のコトよりも、「悪党のまま存在し続ける」根っからの悪人の宿屋の夫婦のことで不満と怒りが爆発(笑)。不条理だ〜〜!!
「小公子」とか「小公女」とか「フランダースの犬」とかがスキな人なら好ましく読めるかも、です。
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