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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2005年03月05日(土) --

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☆『東京こどもクラブ』について

こちらの書評を読んで下さった方から、 『東京こどもクラブ』についての問い合わせがよくあります。

本の奥付をひっくり返してみても、 ここに書いてある以上には、何も分かりません。 時折、オークションサイトに出品されているようなので、 そちらをのぞいてみると、思わぬ再会があるかも知れませんね。

『東京こどもクラブ』については、 ほんとうにこれ以上のことはわからないので、 お答えのしようもありません。

何かの参考になることもあるかもしれませんので、 以前にメルマガに書いたことを転載します。(お天気猫や)


  

●レコードとお話好きの子ども

 

  昨年の12月にCD付きの「ふるさとの民話(全30巻)」の刊行が始まりました。一回目の配本「ゆきむすめ/かさじぞう(中部地方一)」を壇ふみさんの語りで聞いていますが、思った以上に、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。というのも、私は子どもの頃、レコード付きのお話を聞くのが大好きだったからです。

  毎月心待ちにしていたのが、「東京こどもクラブ」。レコードとテ  キスト(お話と歌詞の絵本で4穴の専用のバインダーに閉じるように  なっています)が、セットになって送られてきます。

  毎月郵便で届く「東京こどもクラブ」を赤い小さなレコードプレー  ヤーで、飽きることなく歌やお話を聞いていました。今思うと、共働  きで留守がちだった両親が、何とか子どもの寂しさの埋め合わせをし  ようとしていたのでしょう。そんな親の思いを知ってか知らずか、  レコードがぼろぼろにすり切れるまで聞いたものです。歌も楽しかっ  たけれど、レコードと一緒に送られてきたお話のテキストを読みなが  ら、まえだのおじさん(前田武彦さん)の素朴であたたかい語りを聞  くのが大好きでした。

 

●「東京こどもクラブ」とその仲間

 

  「東京こどもクラブ」というのは、一種のレコード付き絵本の頒布  会で、毎月、歌とお話の絵本と、絵本の歌とお話が収録されたレコー  ドが送られてきます。本の解説によると、「東京こどもクラブ」は、  幼児を対象とした視聴覚教育プログラムで、2-4才コースと5-7才コー  スがあり、それぞれ12ヶ月でコースが完了するようになっていました。

  うちには、5-7才コースが届いていましたが、祖母の住んでいる町に  引っ越した時に、やめてしまいました。レコードを聞かなくても、い  つでもお話を語ってくれて、楽しい歌を歌ってくれるおばあちゃんが  側にいるのですから。長いこと「東京こどもクラブ」のお世話になっ  ていたような記憶とは裏腹に、実際には、5回分しか持っていません。

  歌は、びんちゃん(楠トシエさん)、お話は、まえだのおじさん  (前田武彦さん)。絵本を開くと、「こぶとり」以外は、立原えりか  さんがお話の文章を書います。もちろん当時は、そんなことは知らな  かったのですが、今思うと、贅沢なことです。

  東京こどもクラブと似たようなレコードブックの頒布会は他にもあ  り、物置を探すと、「東京子どもクラブ」と一緒に「ドレミファブッ  ク」(世界文化社)と、レコード絵本<こどものくに>が出てきまし  た。やはり、「東京子どもクラブ」と同様に、良質で贅沢なものです。  いわさきちひろさん、武井武雄さん、鈴木義治さんの絵や、脚色が岸  田衿子さんだったり、おはなしに岸田今日子さん、樫山文恵さん、中  村メイ子さんと、子どもの本なのに手抜きのない、本物志向だったの  です。当時は、こういう良心的な知育系のレコード絵本が流行ってい  たのでしょうか。

       

●「東京こどもクラブ」はどこに?

 

  もちろん、現在は「東京こどもクラブ」も「ドレミファブック」も  絶版になっています。(※「ドレミファブック」は、CD付きの新版が  あるようです。)

  12月に「東京こどもクラブ」を書評に取り上げて以来、「東京こど  もクラブ」の情報を求めて、やってくる方が結構いるようです。メー  ルで問い合わせを受けたこともあります。同じ懐かしさを共有してい  るのだと思うと、不思議な気持ちです。「東京こどもクラブ」は、私  の宝物なので、もちろん手放すことはできませんが、オークションサ  イトでは、ときおり「東京こどもクラブ」や「ドレミファブック」が  出品されています。

  「東京こどもクラブ」はもう、思い出の中にしかないけれど、私に  とっては、CD付きの「ふるさとの民話」が、「東京こどもクラブ」の  大人版(子どもも勿論、楽しめます)のようで、とても楽しみです。  朗読も壇ふみさん、桂三枝さん、竹下景子さん、風間杜夫さん…と、  とても贅沢なのです。

  子供にとって、物語は、人の温もりとともに、両親や祖父母などの  肉声で聞くのが一番いいのでしょうが、「東京こどもクラブ」を経験  した私にとっては、「おはなし」がそばにある、ということが一番大  切なように思います。特に民話や昔話は、耳で聞くもの。耳から独特  のリズムを拾うものだと、そう思います。

  しかも、この「ふるさとの民話」を刊行した世界文化社が、「ドレ  ミファブック」の発行所だと知り、とても驚きました。いろいろな意  味で、「ふるさとの民話」は、子ども時代を追体験させてくれます。

                           

2003年1月

2002年03月05日(火) 『指輪物語』(その2)
2001年03月05日(月) 『黒祠の島』

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