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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2004年03月31日(水) --

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☆春はロマンスの季節?

春は、別れと出会いの季節。  
別れの切なさと同時に、新しいことが始まる、新鮮な緊張感。  でも、わくわくする間もなく、新しい仕事に追われています。  せめて、小説の中だけでも、新しい出会いにドキドキしてみたくて、  ロマンス小説を開いています。

◎ 上質のロマンス小説といえば…

ロザムンド・ピルチャーについて、あれこれ調べていて、ピルチャ  ーがかつて、JANE FRASER名義でロマンス小説を書いていること、ハー  レイクイン・ロマンスにも何冊か作品を残していることを知りました。     
[ Harlequin Romances ]       
A Long Way From Home       
The Keeper's House       
Young Bar       
A Day Like Spring

ピルチャーの本には、20歳前後の若い女性を主人公にした、ほほえ  ましい物語がいくつかあります。どれも最後は容姿や社会的地位では  なく、心が惹かれあう、内面の豊かな青年と結ばれる、気持ちの良い  上質のロマンス小説となっています。      
『メリーゴーラウンド』(東京創元社)      
『もうひとつの景色』(青山出版社)      
『夏の終わりに』(青山出版社)e.t.c.

また、最近のピルチャーの長編小説では、60〜70代の女性が主人公  で、年齢に関係なく、人を愛するということ、愛がもたらす人生の豊  かさがたっぷりと描かれています。「ロマンス」がテーマではないけ  れど、それでも、優れたロマンス小説の一面があると思います。   
『シェルシーカーズ』(朔北社)   
『九月に』(朔北社)   
『冬至まで』(日向房)

◎ 時をも越える、ロマンス小説…

 ロマンス小説というと、私は「タイムトリップ(スリップ)」物の  ロマンス小説の大ファンです。「時」を越える愛というのは、究極の  ラブロマンスでしょう?タイムトリップやタイムスリップで、過去か  ら王子様がやってくるなんて、強烈にロマンティック。きっかけは  『時のかなたの恋人』(ジュード・デヴロー/新潮文庫)ですが、最  近は、ちょっと間口が広がってきて、「時を越える」ロマンス物であ  れば、タイムトリップ物かどうかに関わらず、チェックするようにな  りました。

ヘザー・グレアムの『四世紀の恋人』(MIRA文庫)は、タイトルに  ピピッと反応して、ネットで注文しました。実際は、「タイムトリッ  プ」ではなく、「生まれ変わり」系のロマンスでした。   
※四世紀前のイギリスで、魔女に仕立てられ、火刑に処せられた女    性。現代のNYの宝石デザイナーのジリアン。17世紀の英国と現代    NY、過去と現在の愛が交錯する、時空を超えたロマンティックサ    スペンス。   
ロマンス小説は、設定がお粗末だったり、訳がこなれてなくて、変  な日本語だったりと、当たりはずれの大きいジャンルだと思います。  でも、この『四世紀の恋人』は、意外と物語やミステリの要素もちゃ  んとしていて、面白く、さには良心的な本とまで、思ったほどでし  た。

今読みかけのノーラ・ロバーツの『愛は時をこえて』(扶桑社ロマ  ンス)も、タイムトリップ物ではないけれど、『百年の時を超えて交  錯する、ミステリアスな愛の物語』ということなので、期待して読ん  でいます。

その他にも「時を越える」ロマンス小説を探してみると、テリー・  ヘリントンの『フラッシュバック』(MIRA文庫)はまさに、「タイム  トリップ」物の王道と言えそうです。   ※ヒロインがタイムトラベルによって、「現在」の自分が知らなか    った「過去」の恋人のもとへ。時空を越えたセアラのせつない恋    が始まる。

ピルチャーの小説世界のロマンスには、あたたかな気持ちになると  同時に、現実の人生についてじっくり考えさせられます。また反対に、  「時を越える」ロマンス小説は、非現実であるがゆえに、ロマンティ  ックな気分にどっぷり浸り、しばしの現実逃避が楽しめます。

◎ その他のタイムトリップ(スリップ)ロマンス
 
2003年03月28日(金)『時の旅人クレア』(その3)  
2003年03月27日(木)『時の旅人クレア』(その2)  
2003年03月26日(水)『時の旅人クレア』(その1)  
2001年02月14日(水)☆ 恋人は、「時」の彼方から   
☆ タイムスリップ・ロマンス特集 

(シィアル)

2003年03月31日(月) 「南の国へおもちゃの旅」

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