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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2003年12月29日(月) --

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『えんどう豆の 上に ねむった お姫さま』

☆飾りたいほどに、美しい絵本。

クリスマスにマーズから、アンデルセンの絵本をもらった。 絵も、文章もとても美しい本だ。

のっけから、ある意味強烈で、これはちょっとすごい本かもと、 期待が膨らんでいく。

この お話は ハンス・クリスチャン・アンデルセンさまがお書きになったのでございます(冒頭より)

とても丁寧な日本語で、物語は幕を開ける。 いつ頃読んだのだろう。小学生の頃だろうか? とても懐かしい。 子供だった私には、この上もなくロマンチックな物語に思えた。

将来のおきさきにふさわしい“ほんもののお姫さま”を捜す王子さまの前に、嵐の夜、「ほんもののお姫さまです」と名乗る びしょぬれのお姫さまが現れる。 おきさきさまは、“ほんもののお姫さま”かどうか、 ある方法でお姫さまを試すのだが…。

“ほんもののお姫さま”
数あるお姫さま方の中でも、“ほんもの”の、お姫さま探しである。 どんなお姫さまが、“ほんもの”なのか、 期待にわくわくしながら読んだ記憶がある。 ちょうど、今はディズニーのプリンセスシリーズが、 大人気のようである。 クラシックなお姫さま物語をぜひ、 小学生のめいっ子に読んであげたくなった。

蛇足であるが。
大人になった私は、“ほんもの”の証明(!)は、 それだけでいいの? 結局、このお姫さまはどういうお姫さまなの? と、小姑よろしく、気になってしまった。 ロマンティックだけでは、足りなくなってしまったのだろうか?

蛇足ついでに。
「えんどう豆の上に寝たお姫様」について調べていて、 中国語訳にたどり着いてしまった。
中国語のタイトルは「豌豆上的公主」
学生の頃、中国語専攻だったので、懐かしさもひとしお。



ところで、絵は繊細かつ、モダンでとにかく色が美しい。 エキゾティックな絵柄は、表情をよく見ると、 ちょっと怖かったりもするけれど、 それぞれのドレスの細やかな彩色まで楽しめる絵本です。(シィアル)


『えんどう豆の 上に ねむった お姫さま』 著者:H.C.アンデルセン / 絵:ドロテー・ドゥンツェ / 訳:ウィルヘルム・きくえ / 出版社:太平社

2000年12月29日(金) ☆年末年始のお休み

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